更新された「Live Multi Studio」に注目
映像や音声の制作現場で注目のソフトウェア、「Live Multi Studio」(LMS)が2025年11月12日にアップデートを迎えました。TBSテレビとWOWOWが共同開発したこの製品は、高品質な映像・音声・制御信号を伝送するための強力なツールです。今回のバージョンで特に強化されたのは、iOSアプリの遠隔操作や、モニタリング機能の改善で、実際の制作現場に役立つ数々の新機能が追加されました。
Live Multi Studioとは
LMSは、独自のプロトコルを用いて、映像制作をサポートします。その高い品質は、放送業界だけでなく、様々な映像制作分野で広く利用されています。一般的な公衆インターネットを介して簡単に接続できるため、ユーザーはポートの開放などを気にせずに使用できます。特に、遠隔からでもスムーズに機器の操作が可能な超低遅延環境が魅力です。
LMSの主な特徴
- - 公衆インターネットを通じての簡単接続
- - 遠隔操作ができる低遅延環境の提供
- - ネットワークの乱れに対する信号修復機能
- - 映像・音声に加え、制御信号を自由に送受信できる
公式サイトやプロモーション動画を通じて、その実力を確認できます。
公式サイト
公式紹介動画
アップデートの概要
今回のアップデートでは、Desktopアプリ、iOSアプリ、TouchDesignerプラグインの全てに対して大幅な改善が行われました。細かい点に目を向けることで、ユーザーの利用体験が向上しています。
Desktopアプリの進化
- - iPhone/iPadコントロール: 新たにiOSデバイスからDesktopアプリを操作可能に。
- - モニタリング機能の強化: Playerのログ情報をチャート形式で表示し、書き出しにも対応。
- - 視認性向上: アプリがレスポンシブデザインに対応し、非アクティブ項目の視認性が改善。
- - ローカライズ進行: 日本語への対応が進められました。
iOSアプリの機能強化
- - マニュアル操作を強化し、シャッタースピードやISO感度、フォーカスモードなど、各種設定が可能に。
- - オーディオメーターの表示やAirPlayの設定が新たに追加されました。
TouchDesignerプラグインのアップデート
- - 表記修正が行われるなど、使いやすさが向上しました。
- - Relay機能についての詳細はこちらで確認できます。
今後の展望
LMSは、ユーザーのフィードバックを基に機能改善や新機能の追加に取り組んでいく方針です。これからも進化を続けるこの製品から目が離せません。
イベント情報
この新機能についての詳細を説明する展示会やウェビナーも予定されています。興味のある方はぜひ参加してみてください。
- - Inter BEE 2025: 11月19日〜21日、TBSテレビが出展。
- - ウェビナー: 11月28日、「Live Multi Studio 大型アップデートを徹底解説」。
受賞履歴
LMSは昨年もさまざまな賞を受賞しており、その技術力を証明しています。
- - 2025年: 第51回 放送文化基金賞 放送技術部門 受賞
- - 2024年: 日本民間放送連盟賞 技術部門 最優秀
ぜひ、アップデートされた「Live Multi Studio」を使って、新たな制作体験をしてみてください!