愛知県で赤ちゃんの頭の形を整える新たな取り組み
愛知県稲沢市に拠点を置く医療法人葵鐘会は、2023年4月に新たに設立した「あたまのかたち外来」を通じて、赤ちゃんの頭の形に関する問題を抱えるご家庭を支援しています。この外来は、2024年7月現在、1,200人以上の赤ちゃんとその家族に寄り添い、実際に約270人に対するヘルメット治療を行っています。
赤ちゃんの頭の形の悩みとは?
赤ちゃんの頭蓋骨は発育段階にあり、その形状は様々な要因によって影響を受けることがあります。特に斜頭症や後頭部扁平などの頭蓋変形は、放置すると見た目だけでなく、将来の健康にも影響を及ぼす可能性があります。これらの問題を解決するためには、適切な診断と治療が必要です。
あたまのかたち外来の役割
この外来では、専門の医師が赤ちゃんの頭の形を詳しく診断し、必要に応じてヘルメット治療を提案します。ヘルメット治療は、特別に設計されたヘルメットを使用して、頭の形を改善する効果的かつ無理のない方法です。治療にあたっては、赤ちゃんの成長段階や頭蓋変形の重症度を考慮し、保護者や養育者とのコミュニケーションを大切にしながら進めます。
医療機関との連携
万が一、頭蓋骨縫合早期癒合症の懸念がある場合には、地域のあいち小児保健医療総合センターと連携し、迅速な対応が可能な体制を整えています。このような専門医との協力により、更なる安全性と治療効果が期待できます。
あたまのかたち外来を提供するクリニック一覧
以下のクリニックでも「あたまのかたち外来」が開設されており、安心して相談・治療を受けることができます。
医療法人葵鐘会の概要
医療法人葵鐘会は、愛知県内で21のクリニックを持つ大規模な産婦人科医療グループです。地域医療の発展に寄与するため、各クリニックは高水準な医療サービスを提供し、常に連携を図っています。また、緊急時にはすぐに他施設からも医師が対応できる体制を整えています。
理事長のプロフィール
医療法人葵鐘会の理事長である山下守氏は、名古屋大学医学部を卒業後に、産婦人科医としてのキャリアを積み、2007年に理事長に就任しました。彼は経営管理学でも修士号を持ち、専門分野は周産期や婦人科腫瘍、麻酔科など多岐にわたります。日本産婦人科学会や日本周産期・新生児医学会にも所属しており、質の高い医療提供に努めています。
医療法人葵鐘会は、今後も地域社会に貢献し続けるため、ピアサポートや情報提供を通じて、赤ちゃんと家族の健康を守るための取り組みを進めていくことでしょう。