大和ハウス工業とAirbnb Japanの新たな提携
2025年1月6日、大和ハウス工業株式会社は、Airbnb Japan株式会社との包括連携協定を締結しました。この協定は、多様化するライフスタイルや滞在ニーズに対応するために地域社会と共に持続可能な価値を創出することを目指したものです。特に注目すべきは、両社による初の共同プロジェクト「(仮称)台東区寿三丁目計画」の着工が2025年5月15日より始まることです。この計画は、東京都台東区に位置し、地上10階建てで全17室を予定されています。
新しい滞在スタイル「Sumu」
このプロジェクトでは、
「Sumu powered by Airbnb Partners」という新しいブランドが立ち上げられます。これは、長期滞在で地域を楽しむゲストのためのアパートメントホテルであり、これまでにない新しい滞在スタイルを提案します。大和ハウスグループは、インバウンド需要に対応したアパートメントホテルの開発を進めており、今後も東京都心を中心にこのブランドのホテルを増やす計画です。
この新しい施設は、ただ宿泊するだけでなく、地域文化を体験しながら、暮らすようにその場所に滞在できることを理念としています。これにより、観光旅行と地域とのつながりがより深まることが期待されます。
地域社会との共生
大和ハウスは「第7次中期経営計画」において、「人・街・暮らしの価値共創グループ」として循環型のバリューチェーンモデルを追求しています。これにより、社会インフラの価値や人々の生活文化を創造しています。また、両社はインバウンド需要の回復を見据えた宿泊施設の創出を目指し、新しい滞在体験ニーズに応える宿泊施設の在り方について検討を重ねています。
さらに、変化するライフスタイルに対応するため、自治体や地域企業と連携し、柔軟な住空間やサービスの創出にも取り組んでいく予定です。住む場所の多様さを提供し、地域資源の活用によって地域社会を活性化することも大きな目標の一つです。
具体的なプロジェクトの概要
「台東区寿三丁目計画」は、都営大江戸線蔵前駅から徒歩3分、都営浅草線浅草駅からは徒歩5分という便利な立地にあります。建物は鉄筋コンクリート造で、2026年秋の開業を予定しています。設計や施工は専門の企業が担当し、高品質な空間を提供することに注力しています。
Airbnbのビジョン
Airbnbは2007年に誕生し、そこから急成長を遂げました。ホスト数は500万人を超え、世界中で20億回以上のゲストを迎え入れてきました。日本においても、地域の特色を活かした持続可能なコミュニティの構築に貢献しています。
今後も大和ハウスとAirbnbは、地域社会との共生や多様化するライフスタイルに向き合い、価値共創を進めていくことに注力してまいります。
人々の新しい暮らし方
この協力には、単に宿泊施設を増やすだけでなく、長期滞在を希望する人々にとって魅力的な選択肢を提供するという意義があります。多拠点での生活やワーケーションのニーズに応える住空間が求められる中、両社はその道を切り開いていくことでしょう。
この提携が、持続可能な地域づくりの一助となり、多様な暮らしと旅を実現していくことに期待が寄せられています。