伊勢市の共生社会
2021-12-01 10:00:19
「共生社会」を実現する伊勢市の多様な取り組みとは
伊勢市が進める「共生社会」の取り組み
近年、共生社会の概念が叫ばれる中、三重県伊勢市では具体的な施策が進められています。これは、障がいのある人々や高齢者が、日常生活をより快適に過ごせるような環境作りを目指す取り組みです。以下に、実際の施策をいくつか紹介します。
1. 障がい者サポーター制度の推進
伊勢市では、障がい者サポーター制度を設立し、障がいの特性を理解するサポーターを育成しています。彼らは、日常生活の中で障がいのある方に必要な配慮を提供し、サポートを行います。サポーター活動を通じて、一般市民の障がいに対する理解を深め、地域全体での支援体制を強化しています。これは2016年に開始されて以来、多くの市民が参加しており、地域社会の中で大きな役割を果たしています。
2. 伊勢市手話言語条例の制定
2015年には「伊勢市手話言語条例」が制定され、手話が言語であるとの認識を広める取り組みが始まりました。この条例に基づき、市は手話を使用することができる環境を整備し、すべての人々が安心して暮らせる社会の実現を目指しています。特に、聴覚障がい者のための新たなコミュニケーション手段として、2021年からはLINEを利用した手話通訳サービスが導入され、より多くの人々に便利なアクセスが提供されています。
3. バリアフリー観光の推進
観光地としても有名な伊勢市では、障がいのある方や高齢者に配慮した観光施策も重要視されています。市内ではバリアフリー情報を発信し、観光を楽しむための環境を整備しています。特に「伊勢おもてなしヘルパー」プログラムにより、参拝時のサポートが受けられ、訪れるすべての人が快適に過ごせるよう努めています。これは全国でも先進的な取り組みとして注目されています。
4. 障害者手帳アプリの導入
移動や施設利用の際に、より便利に利用できるように、障害者手帳情報をスマートフォンで管理できるアプリ「ミライロID」が導入されています。このアプリを使うことで、伊勢市内の公共施設やバスサービスで便利に割引が適用され、障がいのある方々の日常の利便性向上に寄与しています。
5. 福祉生活相談センターの設置
2021年に設立された「福祉生活相談センター」では、福祉に関するさまざまな相談が受けられます。市の窓口での相談に加え、LINEでの問合せも可能であり、地域住民が気軽に相談できる体制が整えられています。これは県内でも初めての試みで、障がい、介護、生活困窮など多様な問題に対するサポートが提供されています。
6. 障がい者就労体験サポート事業
共生社会の実現に向け、障がい者の就労体験を支援する「障がい者就労体験サポート事業」が行われています。この取り組みでは、障がい者が一般企業での就労体験を行うためのマッチングや啓発活動が行われ、企業と障がい者の橋渡しをする役割を果たします。
まとめ
伊勢市が進めるこれらの取り組みは、共生社会の実現に向けて重要な一歩です。障がいのある人々が、自分らしく生活できる社会をめざし、地域全体で支え合う姿勢が求められています。伊勢市の努力は、他の地域のモデルとしても注目されることでしょう。
会社情報
- 会社名
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伊勢市
- 住所
- 三重県伊勢市岩渕1丁目7番29号
- 電話番号
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0596-23-1111