神奈川県逗子市にある「旧本多邸」は、1932年に久米権九郎が設計した歴史的建造物です。2019年に久米設計が所有し、長年の放置状態から今年5月に保存・改修工事が完了。再び息吹を吹き込んだ旧本多邸は、7月13日、14日に一般公開され、ワークショップと展示会が開催されました。
ワークショップは「Feel 度 Walk」と題し、参加者は旧本多邸内を自由に歩き、気になるものを写真に収め、スケッチするというものでした。講師は一般社団法人みつかる+わかる代表理事の市川力さんが務め、参加者それぞれが発見した「知」を共有する時間となりました。
一方、展示会では、過去に市川さんと参加者が逗子久木を歩き、発見したものをスケッチした「知図」が展示されました。これらの作品を通して、旧本多邸が位置する地域の特色や、参加者それぞれの視点、四季の変化などが浮かび上がりました。
イベントには2日間で500名を超える来場者があり、盛況のうちに終了しました。今後も久米設計は、旧本多邸を地域に開かれた文化財として活用し、地域活動の創造的拠点となることを目指しています。
久米設計は、1932年の創業以来、都市や建築の設計を手掛けてきた企業です。技術とデザインを融合し、人と社会への貢献を目指しています。本社は東京都江東区潮見にあり、社員数は約650名で、国内外の幅広いプロジェクトに取り組んでいます。持続可能な社会の実現に向け、今後も技術とデザインで貢献していく予定です。