ダイヤトレンドが新たに認証取得
ダイヤトレンド株式会社が、産業用光メディアコンバータ『DMC-E1S1-C』を発売し、2024年8月23日に国内メーカーとしては初となるCC-Link IE TSN ClassB認証を獲得しました。この製品は、急成長する工場の自動化市場において、特に重要な役割を果たすことが期待されています。
CC-Link IE TSN認証とは
CC-Link IE TSNは、リアルタイム通信を可能にするネットワーク技術であり、自動化された生産現場からの需要が高まっています。Knowledge Sourcing Intelligenceのレポートによると、TSN市場は2028年までに約16.5億米ドルに達する見込みであり、その中で、DMC-E1S1-Cが果たす役割は大きくなります。この認証により、装置間の通信がより効率的に行えるようになり、生産性が向上します。
製品の特長
DMC-E1S1-Cは、CC-Link IE TSN ClassBに対応し、最大550mまでの距離で機器を構成することが可能になりました。これにより、従来の制約であった100mの距離制限が解消され、さまざまな環境において柔軟な配置が実現されます。また、SFPポートを搭載しているため、異なる種類の光信号変換も行えるため、ネットワークの拡張性が向上します。
産業用メディアコンバータとは
メディアコンバータとは、異なる伝送媒体を互換性を持たせるための機器のことを指します。特に産業用光メディアコンバータは、工場の過酷な環境下でも動作可能な耐久性を持ち、高温や湿度の影響を受けにくいのが特長です。
技術的仕様
DMC-E1S1-Cは、CC-Link IE TSN ClassB 1Gbps、およびClassAに対応しており、最大伝送速度は1000Mbps。これにより、高速データ通信が可能です。また、最大550mの距離で通信できるため、機器を多様に配置できるメリットがあります。
今後の展望
ダイヤトレンドは、今後も製造業のデジタルトランスフォーメーションを支えるためのネットワークソリューションを拡充させていく方針です。生産現場での自動化ニーズに応えるため、絶え間ない技術革新に取り組んでいくでしょう。さらに、CC-Link技術の普及に貢献しつつ、クライアントの要望に応じた多様な製品展開も期待されます。
このように、DMC-E1S1-Cは産業界に革新的な変化をもたらす可能性を秘めています。最新の技術を活用したネットワークソリューションによって、製造業の未来をより明るいものにすることが期待されています。