岩崎電気が新たにリニューアルした「EYE-UV Labo」
埼玉県行田市にある岩崎電気の「EYE-UV Labo」が、最先端の照射実験環境を提供するためにリニューアルオープンしました。新たに2部屋の実験スペースを拡張することで、さまざまなUV照射実験が可能になりました。この施設は、従来のUVランプと新たに導入されたUV-LEDを利用した多様な実験を実現しています。さらに、高精度な照射が可能な新しい装置も追加されています。
拡張された実験室の特徴
今回のリニューアルでは、実験室が2部屋に増設され、各部屋の仕様が異なります。Labo1では、主にUVランプを使用し、搬送コンベアなどと組み合わせた実験を行うことができます。それに対して、Labo2ではUV-LEDを中心にした実験が実施されます。これにより、より幅広い実験を実現可能にするための環境が整いました。
新しい装置の導入
新たに導入された装置には、以下の2つが含まれています。
- - SCAN LED照射装置: この装置は、ライン集光方式のLED照射器をスキャンさせ、それにより対象ワークに精密な照射を行うことができます。単一波長や複数の波長を組み合わせた混合照射が可能なので、新たな実験手法が模索できます。例えば、365nmと280nmの波長を同時に照射することができ、これによってさまざまな用途に対応できるようになっています。
- - UV照射試験装置(波長ミキシング): この装置では、6種類の波長のUV-LED光を利用し、100×100mmの面光源として照射が行えます。325、340、365、385、395、405nmといった多様な単一照射や混合照射が可能で、さらに出力調整もできます。
これらの新装置は、「EYE-UV Labo」の研究開発の中心的な役割を果たし、より効率的な実験環境を提供します。
高評価を得る「EYE-UV Labo」
「EYE-UV Labo」は、光化学反応を利用したUVキュアや洗浄・改質の実験評価を主な目的としており、幅広い技術的ニーズに応えることができます。2023年8月の開設以来、新素材や新しい加工法の研究開発や製造効率の向上、環境に配慮した取り組みから、数多くのお客様に利用され、高い評価を受けています。特に、LEDへの移行を検討する顧客に支持されており、実験結果を基にした的確なアドバイスを行っています。
岩崎電気の取り組み
加えて、岩崎電気では「EYE-UV Labo」以外にもさまざまな照射試験装置を取り揃えています。これには、紫外線、赤外線、近似太陽光を利用した環境試験装置や耐候性試験、赤外線加熱試験、さらには電子線照射サービスが含まれています。これにより、お客様の多様な課題に対応し、具体的な解決策を提供できる体制を整えています。
今後も岩崎電気は、新たな技術の開発とともに、光源メーカーとしての豊富な経験を活かしたサポートを続けていくことを目指しています。照射実験のニーズが高まる中、より良いサービスの提供に今後も努力していきます。