「シゴトリップ」とは
アーストラベル水戸株式会社が提供する新しい職場体験プログラム「シゴトリップ」が、教育現場に革新をもたらそうとしています。このプログラムは、茨城県内の多様な事業所と連携し、生徒の興味や関心に応じた体験を提供するものであり、2025年4月22日付で特許を出願しました。
「シゴトリップ」の最大の特徴は、教員の業務負担を軽減しながら、生徒が自らの意思で体験先を選ぶことができるという選択制が取られている点です。このプログラムは、茨城県内の農業、観光、製造、福祉など100以上の事業所と連携しており、キャリア教育と探究学習を融合させた新しい形の学びを提供しています。
教育現場の課題と「シゴトリップ」の開発背景
近年、多くの教員が直面する長時間労働や業務の煩雑さは、教育現場における大きな課題となっています。従来の職場体験は、教員が個別に事業所との調整や受け入れ先の確保を行う必要があり、限られた事業所に生徒が集中する現状がありました。その結果、全員に合わせた体験を提供することが難しく、生徒のニーズに応えることができないという課題がありました。
これに対して「シゴトリップ」は、地域資源を最大限に活用し、生徒一人ひとりの興味を引き出しながら、教員の負担を大幅に軽減することを目指しています。この新しいプログラムは、少人数での体験や講話を通して、生徒の学びを深めることが出来るよう設計されています。
「シゴトリップ」の主な特徴
1.
選択制システム: 生徒は興味のある体験先を自分で選び、自主性やキャリア意識を高めることができます。
2.
少人数制体験: 体験は10〜15名の少人数グループで実施され、より密のある交流と学びの機会が提供されます。
3.
幅広い業種との連携: 100以上の事業所と提携し、様々な職種を網羅しています。これにより、生徒は多様な職業に触れることができます。
4.
探究プログラム: 体験後には地域で活躍する大人の講話が行われ、仕事の意味や地域の課題について考えを深めることができます。
5.
教員業務の一括支援: 体験先の調整や行程管理など、全ての業務をアーストラベル水戸が代行します。
導入実績と学校からの評価
このプログラムは、これまでに茨城県内の33校、約4,500名の生徒が参加し、参加後の満足度は平均4.7点という高い評価を受けています。教育現場からも「生徒が自分で選択する機会が増え、主体的な学びにつながった」という声が上がっており、教員の負担軽減にも貢献しています。
実施された体験には、林業や漁業など多様な業種があり、生徒にとって新たな発見と学びの場となっています。
今後の展開
2025年度下半期にも新たな取り組みとして茨城県内での実施を予定しており、学校や自治体とのさらなる連携を強化することが計画されています。このプログラムは、地域資源を活用した持続可能なキャリア教育のモデルとして、より多くの学校に展開されることを目指しています。特許出願によりプログラムの独自性を守り、質の高い教育を持続的に提供していく意思を表明しています。
アーストラベル水戸は、「あすたび」、つまり「明日に生きる旅」をテーマに、地域とつながりながら教育旅行や体験学習を提供することに力を注いでいます。