2024年11月、日本初となるNFT証明付きの資産性御朱印が大相撲九州場所で販売されることが発表されました。この取り組みは、日本の文化や観光体験をデジタル化し、特に外国人観光客を狙った施策であり、観光庁の支援のもと、福岡観光コンベンションビューローが連携しています。御朱印の販売は、鳥飼八幡宮が行うもので、限定150枚が発行され、それぞれにNFT証明書が付いています。
この御朱印は、従来の御朱印にブロックチェーン技術を組み合わせたものです。ブロックチェーンに登録されたNFTは、コピーや偽造が不可能で、一枚一枚の御朱印の持つ唯一性を保証します。通常の御朱印は1,500円で販売されるところ、NFT付きの資産性御朱印は1万円から3万円という価格で提供され、最大で20倍の価格設定がされています。
販売は、福岡市内の大相撲九州場所の特設ブースで行われ、2024年11月10日から11月24日までの期間中、毎日10時から17時までの時間帯で実施される予定です。決済手段は現金とクレジットカードに対応しており、日本人も購入が可能です。お一人様の複数購入も受け付けています。
御朱印のデザインは、相撲に関連した神事を強調したものとなっています。相撲は日本の神話にも通じる伝統文化であり、その神聖な側面がデザインに反映されています。特に「勝守」というお守りのデザインがベースとなっていて、柏手を打つ力士の姿や、相撲の勝負を表現し、「破邪招福」という願いも込められています。このように、NFT証明付きの資産性御朱印は、ただの記念品以上の価値を持つものとされています。
この施策は、日本の首相が掲げる「地方創生2.0」に関連しており、地域の文化や体験をデジタル化し、その経済価値を高めることを目指しています。また、NFTを通じて、地域資源を世界に発信し、インバウンド消費の拡大を図るものであり、文化とテクノロジーの融合を果たす点でも注目されています。
最後に、NFTマーケットのHEXA(ヘキサ)は、本施策を支えるプラットフォームとして機能しています。簡単な操作でNFTを発行し、売買が可能です。また、HEXAでは様々なコミュニティ機能もあり、NFTを購入後はHEXAメタバースでの展示も楽しむことができます。
この新たな試みが、近年注目されるWeb3.0やNFT市場において、伝統文化の新しい形を示す事例となることが期待されます。