ウォルターズ・クルワー、CCH Tagetikが新サステナビリティ基準に準拠
ウォルターズ・クルワーとその関連サービスであるCCH Tagetikが、日本の新しいサステナビリティ開示基準であるSSBJに完全に準拠したことを正式に発表しました。この基準は、企業のサステナビリティ報告の国際基準への適合を目指すもので、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定したIFRSサステナビリティ開示基準との一貫性を持っています。
日本においては、このSSBJ基準に基づく開示が2027年3月期の決算から時価総額3兆円を超える企業に対して義務化され、その後も段階的に適用対象が広がる予定です。この流れに基づき、企業は早期に体制構築を進めることが一層重要になってきます。
SSBJ基準の意義と影響
ウォルターズ・クルワーのCCH Tagetik日本プリセールスディレクター、小口尋之氏は、「この開示基準は、サステナビリティ経営において大きな変革をもたらします。報告プロセスは根本的に変わりつつあり、それに伴いわれわれのESG機能を使っていただく絶好の機会だ」と述べています。このように、新たな規制の枠組みの中で、企業に対する透明性や責任が一層求められるようになります。
サステナビリティ報告に対する社会や投資家の期待が高まっており、企業はもはや任意の開示ではなく、確実に規制遵守を目指すべき時期に来ています。CCH Tagetikは、ESG情報を単なるデータとしてではなく、経営判断に役立つファクターとして再構築します。これにより、ESGデータを実際の事業戦略や投資判断に結びつけることが可能になります。
CCH Tagetikの機能と利点
CCH Tagetikは、SSBJ基準に完全準拠した形で設計されています。これにより、単なるESG開示ツールではなく、企業全体のマネジメント基盤として機能します。具体的には、財務データと非財務データを一元管理し、自動化されたKPI計算、入力値のバリデーション機能を通じて、高品質かつ監査対応可能な開示が可能となります。
また、CCH Tagetikは、複雑な組織モデルにも対応する統合的なワークフローと高品質なデータ基盤を提供し、先進的なサステナビリティ管理を支える強固なプラットフォームを提供します。これにより、ESGの開示作業が単なる業務負荷にとどまることなく、企業価値創造と持続的成長の出発点となるのです。
ウォルターズ・クルワーの事業展開
ウォルターズ・クルワー(EURONEXT: WKL)は、医療、税務・会計、法務・規制、リスク管理、そしてESGの各分野における専門情報やソフトウェアソリューションを提供するグローバルリーダーです。深い専門知識と最新の技術を融合させ、顧客の重要な判断を後押しするための支援を行っています。
2024年には、59億ユーロの年間売上高を見込んでおり、180カ国以上の顧客にサービスを展開しています。企業の本社はオランダのアルフェン・アン・デン・レインにあり、全世界で約2万1600人の社員が活躍しています。
詳しい情報は、
CCH Tagetikの公式ウェブサイトおよび
LinkedInでご確認ください。