DX時代の金融セキュリティ対策:SMFGと横浜銀行が語る最新動向
近年、金融機関を取り巻くサイバー攻撃は高度化の一途を辿っており、その脅威は日に日に増しています。特にDX推進によるデジタル化が加速する中、従来のセキュリティ対策では十分とは言えない状況です。そこで、株式会社セミナーインフォは、2024年7月11日に「DX推進で複雑化する金融セキュリティ対策」と題したイベントを開催しました。
本イベントには、株式会社三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)の吉田勇輝氏と株式会社横浜銀行の佐藤大悟氏をゲスト講師に迎え、金融機関におけるセキュリティ対策の重要性と最新動向について講演が行われました。
SMFG:脅威インテリジェンスを活用したリスクベース対応
SMFGの吉田氏は、同社における脅威インテリジェンスの活用事例について講演しました。2019年に脅威インテリジェンス分析チームを設立し、外部脅威を分析した上でリスクベースでのセキュリティ対策を実施しているとのことです。
具体的には、最新の脅威情報を収集・分析し、その情報に基づいてセキュリティ対策の強化や従業員へのセキュリティ意識啓発を行っています。また、自社のシステムやデータへのアクセスログを分析することで、異常なアクセスを早期に検知し、適切な対応を取れる体制を構築しています。
横浜銀行:地域金融機関におけるセキュリティ対策強化
横浜銀行の佐藤氏は、地域金融機関が直面するサイバー脅威の現状と、同社のセキュリティ対策強化について講演しました。地域金融機関は、規模やリソースの面で都市部の大手金融機関と比較すると、セキュリティ対策が遅れがちです。しかし、近年では監督当局からもサイバーセキュリティ対策の強化が強く求められています。
横浜銀行では、こうした状況を受け、以下の取り組みを行っています。
最新のセキュリティ技術導入によるシステムの強化
従業員向けのセキュリティ教育の実施
* 関係機関との連携による情報共有
これらの取り組みを通じて、地域金融機関におけるセキュリティ対策のレベル向上を目指しています。
イベント参加者からの感想
参加者からは、「具体的な事例や対策方法が参考になった」「セキュリティ対策の重要性を改めて認識できた」といった声が聞かれました。
本イベントは、金融機関のセキュリティ担当者にとって、最新のセキュリティ動向や対策方法を学ぶ貴重な機会となりました。今後も、セミナーインフォは、金融機関のDX推進を支援するイベントやセミナーを積極的に開催していく予定です。