大阪・関西万博での「われどこ」の取り組み
2025年、大阪で開催される関西万博は、世界中から注目を集めるイベントの一つであり、その中で展示される多様なプロジェクトにより、さまざまな社会課題に対する意識が高まっています。その中で、株式会社miraNEXが開発した、紙媒体とQRコードを組み合わせた反響可視化ツール「われどこ」が使用されるプロジェクト「Peace Toilet Japan」が注目されています。
このプロジェクトは、株式会社YONEDAが主導し、「トイレ」に関連する衛生や健康、尊厳、ジェンダー、障害者支援等の社会課題に取り組むものです。万博では『平和と人権』をテーマに掲げ、来場者との対話を通じて新しい価値観創造を目指しています。
反響計測ツール「われどこ」とは
「われどこ」は、紙媒体に貼り付けたQRコードを通じて、訪問者がどのようにプロジェクトと関わっているかを定量的に把握するためのツールです。具体的には、QRコード付きの名刺やノベルティを配布し、アクセス数を確認しました。結果として、約1,500点の配布物のうち、340件のQRアクセスが確認され、実に20%という高い反響率を記録しました。
この結果は単なる数字ではなく、さまざまな国から集まった訪問者の関心を示すものです。日本だけでなくアメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、スペインなど、合計8カ国以上からのアクセスがありました。これにより、国際的な関心の高まりを証明する結果となりました。
渡邉副知事も訪問
ブースには大阪府の渡邉繁樹副知事も訪問し、「Peace Toilet Japan」の重要な取り組みに高い関心を寄せていました。副知事の訪問は、このプロジェクトの重要性をさらに証明するもので、万博が持つ公共性の高い意義を再確認する機会となりました。
今後の展開
miraNEXは、今回の結果をもとに、配布物や時間帯によるアクセスの効果分析を続けています。この成功の背景には、配布方法やQRコードの設計における工夫があり、それらを次回のイベントや広報戦略に活かす計画です。
また、「われどこ」の導入によって得た知見は、自治体や教育現場での様々なシーンにも展開される予定であり、より広い範囲での情報伝達の手法として注目されています。
まとめ
「Peace Toilet Japan」は単なるトイレプロジェクトに留まらず、社会課題に向き合う重要なイニシアティブであり、その取り組みは今後さらに拡大していくことでしょう。QRコードを介した反響の可視化により、より多くの人々にこのダイナミックな動きを伝えていくことが期待されています。紙とデジタルを組み合わせたコミュニケーションモデルは、新たな常識となる可能性を秘めています。