どうとんぼり神座、AIによる自動発注を導入
大阪の「どうとんぼり神座」が、AI技術を活用して発注業務を効率化する「HANZO 自動発注」を導入しました。この新しいシステムにより、店舗の発注担当者が負担してきた業務が大幅に軽減されることが期待されています。
発注業務の負担軽減
店舗では、食材の発注には売上の予測や在庫確認、納品スケジュールの計算といった多くの要素を考慮しなければなりません。これにより、発注担当者は時間的、心理的な負担を抱えることが一般的です。しかし、「HANZO 自動発注」の導入により、AIがこの業務を代行することで、年間15,000時間以上の作業を削減することを目指します。AIは各店舗のデータを分析し、天候や直近の注文傾向に基づいた売上予測を行い、最適な食材の発注量を自動的に算出します。
精度の向上と食材ロスの軽減
この仕組みを通じて発注業務が効率化されることで、発注ミスや食材の過剰在庫、品切れといった問題を防ぐことが可能になります。これにより、心理的な負担だけでなく、無駄な食材ロスの削減にも貢献するでしょう。
シフト管理も効率化
さらに「どうとんぼり神座」では、2023年12月から「HANZO 人件費」も導入する予定です。このシステムは、45日先の売上予測を元に、時間帯別の来客数や必要な人員数、労働時間の目安を提案します。これにより、シフト作成がより効率的になり、店舗の運営がさらにスムーズになると考えられます。
どうとんぼり神座の歴史と展開
どうとんぼり神座は創業者の布施正人が1986年に設立しました。人気の「おいしいラーメン」は、フレンチレストランのオーナーシェフが1年半をかけて開発した秘伝のスープが特徴で、白菜と豚バラ肉が絶妙に絡みます。大阪の道頓堀から始まり、4坪9席の店舗で500杯以上を売り上げる人気店へと成長しました。
現在では、国内外を合わせて92店舗を運営し、清潔で明るい店内は女性一人でも安心して食事を楽しめる環境が整っています。
担当企業について
「どうとんぼり神座」を運営するのは株式会社理想実業です。この会社は、10以上のブランドを展開し、飲食業界における業務改善に取り組んでいます。そして、AIを活用した業務支援を行う株式会社Goalsが「HANZO」シリーズを提供しており、外食産業のバックヤード業務の自動化に貢献しています。
このように、「どうとんぼり神座」はAI技術を駆使することで、業務効率化とサービス向上を果たし、さらなる発展を目指しています。