寝屋川コミュニティフリッジ
2021-08-12 16:15:28

大阪・寝屋川に新設される冷蔵庫「寝屋川コミュニティフリッジ」の全貌

大阪・寝屋川に新設される冷蔵庫「寝屋川コミュニティフリッジ」の全貌



大阪府・寝屋川市に特定非営利活動法人寝屋川市民たすけあいの会が開設する「寝屋川コミュニティフリッジ」。この施設は、巷で問題視されている「サイレントプアー」と呼ばれる、表には見えない貧困層の人々を支援するための取り組みです。2021年10月のオープンを控え、地域の皆さんに向けた新しい支援の仕組みが始まります。

「寝屋川コミュニティフリッジ」って何?



寝屋川コミュニティフリッジは、食料品や日用品を必要とする方々が、時間や人目を気にすることなく、24時間いつでも取りに行けるシステムです。経済の不況や家庭内の事情により、生活が困難になっている方々が増えている中、特に新型コロナウイルスの影響が大きな打撃を与えてきました。通勤が難しい、顧客が来ないといった状況が広がり、見えない貧困が急増しています。だからこそ、「困ったときはお互いさま」の精神で支援し合うことが求められています。

家族や個人が持ち寄った食材を、寝屋川市民たすけあいの会が管理する冷蔵庫に保管し、必要な人が自由にアクセスできるようにしたこの仕組みには、多くの市民の協力が求められます。利用者は事前に登録を行うことで、電子ロックを利用でき、無人の施設なのでプライバシーを守りながら利用できるのが大きな魅力です。

背景にある地域の課題



寝屋川市は高齢化と貧困化が進んでいる地域です。当団体は43年前に設立され、地域のさまざまな問題に対処していますが、特に過去10年間は貧困の世代間の連鎖が問題視されています。コロナ禍によって、これまで見えていなかった層の方々が次々と支援を必要とする状況が増えています。

これからのまちづくりには、地域住民の生活を支える手段が必要不可欠です。高齢化が進む中、我々は新たな視点で地域の活性化に寄与していくことが求められています。「寝屋川コミュニティフリッジ」は、その一環として、多くの人に食材を届ける場として機能していくことでしょう。

どのように運営されるのか?



運営は無人で行われ、地域の皆さんがそれぞれの生活スタイルに合わせて利用することができます。登録後は、提供された食料品や日用品を必要な時に利用でき、多忙な毎日を過ごす方々にとって大変便利な仕組みとなります。これにより、周囲の目を気にすることなく、必要なものを手に入れることができるでしょう。

また、利用者だけでなく、地域の企業や商店、個々の善意によって提供される物資が集まることで、互いにサポートし合うネットワークが広がります。これは、単なる物の行き来だけでなく、地域の絆を深める良い機会ともなるでしょう。

クラウドファンディングでの追加支援



寝屋川コミュニティフリッジの設立資金を集めるため、現在クラウドファンディングも行っています。この取り組みは、地域住民一人一人がこのプロジェクトに参加し、支援の意志を持つことができる仕組みです。地域に根ざした支援活動を促進し、人々の助け合いを実現するための一助となります。

結び



特定非営利活動法人寝屋川市民たすけあいの会は、70年代から地域社会の福祉課題に取り組んできた団体で、今日では日本でも特異な存在となっています。彼らの活動は、「たすけあいのネットワークづくり」「市民による福祉のまちづくり」を掲げており、その理念はこれからの地域においても重要です。寝屋川コミュニティフリッジを通じて、地域全体の支援の輪が拡がり、多くの人々に花をもたらすことを期待します。

会社情報

会社名
特定非営利活動法人寝屋川市民たすけあいの会
住所
大阪府寝屋川市長栄寺町5-1
電話番号
072-826-4655

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