被爆80年記念の国際フォーラム
2025年は、広島と長崎に原爆が投下されてから80年となる重要な年です。この節目を迎えるにあたり、東京・広尾の聖心女子大学で開催される「被爆80年 核兵器をなくす国際市民フォーラム」は、核兵器に対する国際的な問題意識を高めることを目的としています。このフォーラムは、一般社団法人核兵器をなくす日本キャンペーンが企画し、主催しています。
フォーラムの目的
フォーラムでは、各国からのゲストを招き、核兵器の非人道性を改めて明らかにすることに重点が置かれています。また、2025年3月にニューヨーク国連本部で開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議に向けた提言もまとめられる予定です。この会議への参加を通じて、グローバルな男女を問わず、核兵器廃絶の必要性を訴え続けることが求められています。
核兵器廃絶の緊急性
現在、世界各地で戦争が続き、核の脅威が高まる中、核兵器の廃絶は国際社会にとって急務です。このフォーラムには、市民や学生、議員、商業関係者、アーティストなど、様々なバックグラウンドを持つ参加者が集まり、意見を交わすことが期待されています。
「SILENT FALLOUT」上映会
フォーラムの一環として、ヒューマンライツ・ナウ(HRN)がドキュメンタリー映画「SILENT FALLOUT」の上映を行います。この作品はアメリカにおける核実験による放射能汚染の実態を追ったもので、映画の上映後には、監督の伊東英朗氏によるオンライン中継トークも予定されています。さらに、HRNの副理事長であり弁護士でもある伊藤和子氏も登壇し、核兵器廃絶に向けた重要なメッセージを発信することが期待されています。
イベント詳細
- - 日時: 2025年2月9日(日)10:00〜11:50
- - 会場: 聖心女子大学
- - 住所: 〒150-8938 東京都渋谷区広尾4-3-1
- - 参加費: 無料(任意での寄付受付あり。集まった寄付金は全額SILENT FALLOUTプロジェクトに使われます。)
申込方法
イベントへの参加を希望される方は、2025年2月8日までに申込が必要です。詳細については、以下の連絡先までお問い合わせください。
問い合わせ先: maromi.martinez@hrn.or.jp
SILENT FALLOUTの背景
「SILENT FALLOUT」は、日本人監督がアメリカ大陸全土の放射能汚染について深く掘り下げた作品です。アメリカで行われた核実験によって引き起こされた環境問題は、今なお多くの問題を孕んでいます。核実験の影響を受けたのは、日本だけではありません。母親たちが中心となり、子どもたちの乳歯を用いて放射能汚染の証明を発表した歴史的事実は、政府の隠蔽と戦う勇気を象徴しています。監督は現在、米大陸の放射能汚染の真実を伝える活動を通じて、アメリカ議会を動かし、世界の放射能問題に変革をもたらす目標を掲げています。
終わりに
核兵器廃絶は、未来の世代にとって非常に重要なテーマです。このフォーラムを通じて、多くの人々が集まり、知識を深め、議論を交わすことが期待されます。ぜひ参加して、連帯の輪を広げていきましょう。