秋田の新維新ドチャベン
2016-07-05 15:03:59
秋田県の田舎から新しいビジネスの風を起こす『ドチャベン』の取り組み
秋田県の田舎から新しいビジネスの風を起こす『ドチャベン』の取り組み
秋田県の五城目町や横手市を舞台に、田舎を起点にした事業を応援する『ドチャベン・アクセラレーター』プログラムが、地域の新たな起業家たちを支えています。2015年夏に始まったこのプログラムは、2年目を迎え、さらに活発な動きを見せています。
昨年10月に行われたビジネスプランコンテストでは、受賞したチームがそれぞれ独自のビジネスを展開し始めました。住民の手によって新たに立ち上がったプロジェクトには、秋田産フルーツと日本酒を組み合わせた通販サービスを運営する株式会社秋田ことづくりや、木材を使った内装デザインを提案するkiki inc.などがあります。これらのチームは地域の未来を見据えながら、移住やビジネス創出に踏み出す勇気を持った起業家たちです。
地域資源を活かしたビジネス創出
各地で誕生した新興企業や新規事業のスピンオフが進む中、田舎発のビジネス創出の機運が高まってきています。このプロジェクトは、五城目町や横手市からスタートしたものの、今後は秋田県全体にムーブメントを広げていく計画です。大きな川である米代川や雄物川を遡上し、北方の鹿角市、南方の湯沢市など、新たなフィールドへと展開を広げていくのです。
人を資源として捉える
今年度のドチャベンでは、「ニンゲン=地域シゲン」という考え方を導入し、より自由な発想から価値を生む事業を創出する挑戦者を募集しています。このアプローチが地域の魅力を引き出し、豊かな文化や自然資源を活かす新たなビジネスを生む源泉となることを目指しています。
鹿角市は縄文文化を受け継いだ独自の文化を持ち、地元の自然を愛する人々が暮らす「野人の里」として知られています。湯沢市は小野小町の伝説が息づく地域で、その魅力あふれる人々は「美人の里」と称されます。こうした地域の特色を最大限に活かし、ドチャベンは秋田を元気にする新しいビジネスモデルを形成していくのです。
プログラム内容と成長のステージ
ドチャベンのプログラムは、「ローカルビジネススクール」を含む3つの段階で構成されています。7月から9月にかけて実施されるセミナーと現地プログラムを通じて、参加者は新しい経済を模索するための知識とスキルを学びます。その後、10月から11月にはビジネスプランコンテストが行われ、選ばれたチームは12月から2月にかけて参加する起業家育成プログラムに進みます。
このプログラムは、地域協働のスペシャリストや新しい経済を見据えた講師陣を迎え、全6回の講座が行われます。ルームは東京などに設定され、参加者は地元にいながらでも質の高い教育を受けることができます。このように、参加者にとって挑戦しやすい環境が整えられているのです。
参加募集と今後の展望
現在、プログラムへの参加者を募集しており、公式ウェブサイトで申込みが可能です。この取り組みを通じて、田舎から発信される新しいビジネスが、地域の活性化に寄与することが期待されています。今後も「ドチャベン」は、地域資源を活用しながら成長を続け、新たなムーブメントを生み出していくことでしょう。関心のある方は、ぜひ参加を検討してみてください。
会社情報
- 会社名
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秋田県
- 住所
- 秋田県秋田市山王四丁目1-1
- 電話番号
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