WAVE6 Gen2+発表
2024-10-23 10:08:18

次世代ビデオコーデック「WAVE6 Gen2+」発表!新性能と高品質実現

次世代ビデオコーデック「WAVE6 Gen2+」が登場



韓国ソウルに本社を構えるチップス&メディア株式会社が、2024年10月23日に次世代マルチスタンダード・ビデオコーデックIP「WAVE6 Gen2+」を発表しました。この新型コーデックは、従来の「WAVE6」アーキテクチャを基盤とし、高い処理性能と優れた画像品質を提供することを目的に設計されています。

WAVE6 Gen2+の特長



「WAVE6 Gen2+」シリーズでは、最新のアーキテクチャを採用し、従来製品と比較して、様々な性能向上が実現されています。特に、映像のエンコーディングにおいて重要な要素を最適化することで、画像品質が大きく改善されています。主要な性能としては、シングルコア・550MHz(デコーダーは500MHz)の処理能力で8K30fpsを実現し、VP9デコーダーを含むあらゆるビデオコーデック(HEVC、AVC、AV1)をサポート。また、VVCおよびAV2デコーダーも今後追加される予定です。

その上、ホストコマンドを効率的に処理する小型の組込みプロセッサも搭載しており、ホストCPUの負荷を軽減するとともに、システム全体の効率を向上させています。これにより、他のプロセッサに依存せず、独立した処理が可能になるのです。

さらに、エンジンコアに対して二つのクロックドメインを設けることで、ビデオエンジンとエントロピーエンジンの性能を最適化しています。これにより、論理合成を容易にしつつ、実用的なパフォーマンスを両立させています。また、独自のフレームバッファー圧縮技術「CFrame10TM」を導入することで、帯域幅の効率も5~10%改善され、よりスムーズな映像伝送が実現されます。

コスト削減と省電力技術



この新たなビデオコーデックは、面積比においてもコンパクトさが際立っており、「WAVE6」デュアルコアバージョンの約3分の2の面積で実現されているため、製造コストの削減にも寄与しています。

また、消費電力の最適化に関しても進展があり、C&M社の電力推定ツールを用いて、クロックゲーティング比を最大化。電力制御のための詳細なクロック分配制御も提供されることで、環境にも配慮した設計となっています。

多様な入出力機能



「WAVE6 Gen2+」エンコーダーは、ビットレート制御の選択肢(FixedQP/CBR/VBR/CVBR、Frame-level/CU-level)やカスタムマップ機能を引き続きサポートし、ユーザーに対して柔軟な操作性を提供します。さらに、サードパーティのフレーム圧縮方式(AFBC、PVRIC)に対応し、回転やミラー、色空間変換(RGB/YUV変換)、422/444から420形式への変換など、映像処理において多様な機能が提供されています。

会社概要



チップス&メディア株式会社は、ビデオコーデックおよび画像信号処理用半導体マルチメディアハードウェアIPのリーダーとして知られています。顧客数は数百を超え、その製品は低消費電力、高性能、小型、高品質で広く評価されています。2003年に設立された同社は、コンシューマーエレクトロニクスから自動車、監視カメラまで、多様な分野でその技術が活用されています。

詳細は、チップス&メディアの公式ウェブサイトをご覧ください。

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チップス&メディア株式会社
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