災害支援の新形態
2020-06-16 11:03:27
災害支援の新たな形を目指す一般社団法人設立の思い
災害支援の革新を目指して
一般社団法人「災害時緊急支援プラットフォーム」の設立が発表されました。この団体は、災害時に迅速で適切な支援を提供するために、民間の力を活用し、今後の日本における災害支援のスタイルを革新することを目的としています。
代表理事の思い
代表理事の吉田浩一郎氏は、2019年に発生した「令和元年東日本台風」での支援活動からこの団体の設立へとつながったことを語ります。彼は、台風上陸後の窮地において、多くのボランティアが集まり、支援物資が提供される中、行政の対応が遅れたことを痛感しました。特に、助けを求める人々に対する支援が滞っている現状を目の当たりにし、民間の力を結集して迅速に支援を行う必要性を強く感じたと述べています。
日本は災害が頻発する国であり、少子高齢化や自治体の人手不足など、従来の公的支援が限界を迎えています。この背景の中で、民間が協力し合う体制を整えるために、プラットフォームを設立したのです。現代のデジタル技術とネットワークを駆使し、個人のつながりを活かして緊急時に動ける準備を進めていくことが鍵となります。
団体の特徴
「災害時緊急支援プラットフォーム」の3つの主な特徴として、以下が挙げられます。まず、IT業界を中心とした個人の集まりで形成されており、利害関係のない個人が積極的に関与することで、被災者を中心に支援が行われる環境を整えています。
次に、資金提供能力を有した会員による迅速な初動支援が強みです。彼らはクラウドファンディングやECサイトを活用し、柔軟かつ素早く資金を調達します。
そして、ボランティアネットワークを構築し、平時から人材を登録しておくことで、有事の際にスムーズに支援ができる体制を整えています。
活動内容と今後の展望
この団体の活動内容は、平時においても支援に必要な準備を行うことです。基金の運用やボランティアスタッフのリスト化、協力法人との連携を通じて、必要な支援物資を常に確保する仕組みを整えます。また、地域との対話を重視し、各地域のニーズに応じた資源の準備を進めていきます。
特に、現在の新型コロナウイルス感染拡大に対しても、これを「災害」と位置づけ、特定のプロジェクトを展開中です。雇用シェアプロジェクトでは、災害時の雇用を維持し、企業間の人材流動化を促進しています。このような柔軟な取り組みが、いかに災害時に役立つのかを示しています。
今後も「災害時緊急支援プラットフォーム」は、参加者が増えることでさらに多様な支援が可能になると期待されています。迅速な意思決定を行える個人たちの集まりが、適切な時に、適切な支援を可能にする基盤を築いていけるよう努めていくでしょう。
結論
この設立は、災害支援の新たな風を吹き込むものであり、今後の活動に注目が集まります。多くの方々の賛同を得て、さらに多様な支援の手が差し伸べられることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム
- 住所
- 東京都渋谷区恵比寿4-20恵比寿ガーデンプレイスタワー6F(株式会社クラウドワークス内)
- 電話番号
-