SaaS管理の実態と課題
株式会社SHIFT(本社:東京都港区、代表取締役社長:丹下大)は、企業におけるSaaS(Software as a Service)管理の実態を把握するためにWebアンケート調査を実施しました。この調査は、特に情報システム部門(情シス)がSaaSやWebサービスをどのように利用しているかを明らかにし、企業の管理体制の効率化および業務生産性の向上を図ることを目的としています。
調査結果概覧
調査の結果、SaaSの管理を情報システム部門が一元化している企業は僅か22%に留まり、78%の企業は他の部門でも管理を行っていることが確認されました。この傾向は、各部署が自らSaaSを導入したり管理したりすることが一般的になっている現状を示しています。
さらに、71%の企業はSaaS管理システムを利用していないと回答しました。このことは、SaaSの利用が増加する中で、その管理方法は未だに確立されていないと考えられます。
SaaS選定基準
調査におけるSaaS選定の基準では、最も重視されるのが「コスト(導入・運用費用)」で、全体の26%を占めました。次いで「使いやすさ・操作性」、3位に「機能の充実」が来ており、費用対効果を重要視する傾向がうかがえます。
管理の課題
企業において多くの課題が浮かび上がりました。特に「システム管理(SaaS管理等)」や「セキュリティ管理」、「システム教育・トレーニング」の重要性が高く評価されています。SaaSが日常業務に組み込まれるに伴い、運用や更新にかかる手間が増えていることも事実です。こうした課題は、特に情シスにとって頭痛の種となり、多くの企業が情シスのリソース不足を感じています。
情シスの新たな脅威
調査結果から、情シスの人手不足と業務負荷の増大が明らかになりました。近年、情報システム部門は一人情シスやノウハウ不足、さらには高度化するシステムに対応するための力を求められています。このため、情シスの本来の役割であるDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が難しくなっている状況も考えられます。
SHIFTの取り組み
このような現状を受け、SHIFTでは、自社開発のSaaS・IT資産の一元管理ツール「ワスレナイ」を提供しています。「ワスレナイ」は企業が使うさまざまなアカウントや契約情報を可視化し、管理業務を効率的に行うことが可能です。また、導入や運用が無料で行えるため、ハードルが低く、企業にとっては利便性が高い逆に言うと、「ワスレナイ」を通じて情シスの業務負担を軽減し、「攻めの情シス」への変革を支援しています。
結論
調査結果からは、企業におけるSaaS管理は多くの課題を抱えていることが明らかとなりました。特に、情報システム部門の負担を軽減するためのツールや取り組みの重要性が浮き彫りになっています。SHIFTが提供する「ワスレナイ」などのサービスを活用することで、企業はより良い管理体制を築くことができるでしょう。今後、SaaS市場が拡大する中で、適切な管理方法の確立と人材の育成が急務です。