海と未来を考える取り組み
堀潤さんと高校生たちが「海と哲学」をテーマに、福井県高浜町で未来の海について思索を深めるプログラム「ざわザワ高校~海の未来を変える哲学~」の第4回が実施されました。この活動は、海の持続可能な利用と保全を目的とした教育の一環として、多くの意義深い試みが行われています。
イベントの概要
「ざわザワ高校」は、単なる講義形式ではなく、高校生が地域の方々と交流し、実際の現場で学ぶことを重視しています。10月26日には福井県大飯郡高浜町の若狭高浜漁業協同組合で開催され、地元から集まった10名の高校生が参加しました。ここに堀潤ジャーナリスト、岩内章太郎准教授などの専門家が加わり、深い知見を提供してくれました。
高浜町の現状
高浜町は、福井県の西端に位置し、漁業や観光業が盛んな地域です。イベントは今年の6月から全6回シリーズで行われ、既に3回の講義が終了しています。高校生たちは、高浜の自然や文化、地元の人々から直接話を聞き、地域の魅力や課題についての理解を深めてきました。これまでの経験を基に、彼らは哲学対話を通じて「問い」を形成し、その本質に迫ることを目指しています。
新たなアクションテーマ
この日は特に、次回のプレゼンテーションに向けた2つのアクションテーマが発表されました。
1.
「海と暮らし」:このテーマでは、海が私たちの日常生活にどのように関わっているのか、経済的な観点からも考慮しながら、海を守る意義を探ります。高校生たちは「良い暮らしとは何か」と議論を繰り広げ、生活の本質に迫る意見を交換しました。
2.
「日本人にとって海とは」:島国日本において、海が持つ文化的および精神的な価値について考察します。高校生たちは「聖なるものとは」の観点から意見を述べ、海に対する信頼や存在意義について深く考える機会を得ました。
参加者からの反響
参加した高校生たちは、「本質観取を通じて新たな視点を得られた」「皆の意見から多くの気づきがあった」といった感想を寄せ、それぞれの成長を実感していました。彼らの問いかけは、地域の活性化策に結びつく可能性を秘めています。各講師からも期待の言葉が寄せられ、発表会に向けてのさらなる思考の深化が求められています。
福井環境研究開発について
今回のプログラムを企画した一般社団法人福井環境研究開発は、海の環境問題に取り組む団体であり、地域の特性を生かした環境教育を推進しています。海の美しさを次世代へ引き継ぐため、彼らの努力は欠かせません。
日本財団「海と日本プロジェクト」
このプロジェクトは、海に関する現状を広く知ってもらい、子どもたちを含む市民が「自分ごと」として海を守る行動を取ることを意図しています。海と私たちの関係を再考することが、持続可能な未来へつながる第一歩となるでしょう。
まとめ
最終発表に向けた準備が進む中、高校生たちは海の未来について深く考え、地域とのつながりを実感しています。彼らの経験は、福井県のさらなる発展に寄与することが期待されます。