切り花マムの未来を切り拓くデュメンオレンジ社
世界的な花卉種苗育種企業であるデュメンオレンジ社は、静岡県浜松市を拠点に、日本の切り花マムの未来を切り拓く革新的な取り組みを進めています。2024年11月12日から14日にかけて、愛知県田原市の試作圃場で開催された「切り花マム試作展示会」では、同社の新種を含む多様な品種が披露されました。この展示会の目玉となったのが、デュメンオレンジの革新的な育種プログラム「イントリンサ」に基づく耐病害虫性を持つマムの数々です。
イントリンサについて
イントリンサは、植物の耐病害虫性や環境適応力を向上させることで、持続可能な育種を実現するための技術プログラムです。このプログラムは、デュメンオレンジのオランダ本社にあるブリーディングテクノロジーセンター(BTC)で研究開発されています。現在、マムやバラ、ペチュニアなどの植物においてイントリンサ品種が次々に発表されており、特に切り花マムにおいては、菊白さび病への耐性を持つ品種の育成が進められています。
展示会では、イントリンサ品種の中から12品種が紹介され、その中には透明感のある紫のデコラティブタイプ『Embu(エンブ)』や、可愛らしい丸いフォルムのポンポンタイプ『Nubi(ヌビ)』、深いベルベット調の色合いを持つデコラタイプ『Rhondo(ロンド)』、丸い花形を次々と咲かせるポンポンタイプ『Sharma(シャルマ)』などが見られました。これにより、イントリンサ品種が日本市場において約40%のシェアを占めていることが浮き彫りになり、育種分野におけるデュメンオレンジの革新性を如実に示しました。
市場競争力の向上
デュメンオレンジ社は、このような新たな品種によって市場競争力を大幅に引き上げ、他社との差別化を図っています。イントリンサ品種の普及は、同社にとって非常に重要な戦略の一環であり、持続可能な育種を推進する中で、消費者に対して新たな価値を提供し続けることを目指しています。
また、展示会では全国をエリア別に担当する営業メンバーによるプロモーション品種をハイライトしたポスターも展示され、来場者の注目を集めました。営業メンバーには、徳岡和氏、鈴木勝哉氏、西村加奈氏、藤原環氏、室笠直人氏が名を連ねています。彼らの努力により、デュメンオレンジ社の取り組みは花卉市場において多くの支持を受けることが出来るでしょう。
未来への期待
この展示会を通じて、デュメンオレンジ社は今後も持続可能で競争力のある育種を推し進めることで、切り花マム市場のさらなる発展に寄与することを表明しました。日本市場におけるイントリンサ品種の普及が進む中、今後も新たな品種や技術が導入されることが期待され、消費者に喜ばれる美しい花々が提供される日が待たれます。
デュメンオレンジ社の概要
デュメンオレンジジャパン株式会社は2001年に設立され、サイズや形式、地域に応じた多様な花卉用品の育種・販売を行っています。主な営業品目としては、カーネーション、キク、ガーベラなどがあり、多彩なニーズに応える商品の開発が行われています。これからもデュメンオレンジ社の取り組みに注目し、新たな花の魅力を感じる機会が増えることを願っています。