未来の介護とクリエイティブ
2019-01-07 10:00:47

認知症カフェ「as a cafe」が切り開く未来の介護とクリエイティブな発想

認知症カフェ「as a cafe」が切り開く新たな介護の未来



認知症カフェ「as a cafe」は、介護業界における創造的な取り組みの象徴的存在として注目を集めています。このカフェは、熊本市にあるNPO法人「あやの里」の敷地内に2015年から開設され、認知症に特化した新たなコミュニティの場を提供しています。

先日開催されたトークセッションイベントには、同カフェの代表でありクリエイティブディレクターを務めるマンジョット・ベディさん、及び、日本介護福祉士会会長の石本淳也氏、NPO法人「あやの里」副代表の岡元奈央氏が登壇しました。このイベントは、2018年に受賞したグッドデザイン賞を機に行われ、介護とクリエイティブの交差点を探る貴重な場となりました。

新たな意義を見出す「KAIGO × creative」



「as a cafe」は、単に飲食を提供する場ではなく、介護業界における新たな意義を見出すための実験的な空間と言えます。ベディ氏は「介護職のブランディングが急務であり、専門職としての価値を積極的に発信することが必要だ」との見解を述べました。介護職がプロフェッショナルであることを社会に伝えていくためには、デザインやクリエイティブなアプローチが不可欠であると強調しました。

また、石本氏も「介護は単なる労働ではなく、十分な専門性を持った職業である」とし、業界外への理解促進の重要性を語りました。この意見に対し、岡元氏も「グッドデザイン賞を受賞したことが、建物や内装のデザインに留まらず、コミュニティデザインとして評価されたことに意義を感じる」とコメントしました。

地域に根ざした新たな形の支援



「as a cafe」は、地域の人々が気軽に集い、情報を交換し、認知症についての理解を深める場を提供しています。お客様はコーヒーや菓子を楽しみながら、認知症に関する相談ができる自由な雰囲気が特徴です。2017年度には7000人を超える来場者があり、多岐にわたる活動を展開しています。

このような活動が認知症に関する啓発を促し、地域の協力を育むための重要な基盤となっていることは間違いありません。ウォークショップやアート展など、多様な企画を通じて、地域社会全体で協力し合う新しい形のケアモデルが確立されつつあります。

未来への展望



このイベントを通じて、参加者はクリエイティブな視点が介護業界にどのように貢献できるかについて深く考える機会を得ました。また、超高齢社会において課題を抱える日本の状況において、「KAIGO」としての立ち位置が世界に誇るべき文化であると再確認しました。

総じて、介護とクリエイティブなアプローチが融合することで新たな未来が描かれることが期待されています。「as a cafe」は、その先駆けとして、今後ますます重要な役割を担っていくことでしょう。私たちもこのような活動を応援し、高齢者やその家族が快適に過ごせる社会の実現を目指していきたいものです。

会社情報

会社名
株式会社just on time
住所
東京都渋谷区桜丘町24-8新南平台マンション #803
電話番号
03-6434-7104

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