両備システムズとドリームゲートが合併し新たなビジネス展開を目指す

両備システムズとドリームゲートの合併の狙い

株式会社両備システムズ（以下、両備）は、2026年1月1日をもって、100%子会社の株式会社ドリームゲート（以下、ドリームゲート）と合併することを発表しました。両備は、岡山県岡山市を本社とし、1970年以来、多様な情報サービスを提供してきました。一方で、ドリームゲートは大阪市に拠点を構え、ファッション・アパレル業向けのシステム開発や運用コンサルティングを行ってきた企業です。両者は2018年よりビジネスパートナーとして関係を築き、2021年にドリームゲートの全株式を取得して以来、親密な連携を推進してきました。

合併の目的と背景

合併の主な目的は、両社が保有する資源とノウハウを統一し、アパレル業界における多様な課題に対応するための強化を図ることです。現代のアパレル業界は、EC（インターネット販売）の拡大、リアルとEC販売の在庫管理、環境問題への対応、そして越境ECの強化といった多岐にわたる課題を抱えています。両備は、ドリームゲートの専門知識と自社の物流や販売管理ソリューションを組み合わせることで、こうした課題に挑む新たなビジネスモデルを模索しています。

特に注目されるのは、両社が共同で開発した『Sunny Side』シリーズです。この製品群は、アパレル業界で求められる効率的な運用を実現する手助けをすることを目的としています。合併後は、これらのリソースを一元化し、さらなる生産性向上とサービスの質の向上を目指します。

合併に向けた具体的なステップ

合併の流れとしては、まず両備が存続会社となり、ドリームゲートは非存続会社として活動を終了します。この合併により、両備の民需系部門に人的リソースが集中し、効率的なオペレーションが実現されることが期待されています。合併に伴う資本金の変更はなく、両社の強みを生かした一体運営が行われます。

アパレル業界への影響

アパレル業界は現在、急速に変化する市場と顧客ニーズに対応するため、デジタルシフトが急務となっています。両備とドリームゲートの合併は、こうした業界のニーズに応えるべく、効率的な物流や販売管理の体制を整えることで、競争力を高める方向性を示しています。さらに、顧客の期待に応えるためには、持続可能な製品やサービスを提供する必要が高まっています。両社がどのようにこれらの課題に立ち向かうのか、今後の展開に注目です。