インフォステラとNorthBase社の新たな提携
株式会社インフォステラ(代表取締役:倉原直美)とフィンランドのNorthBase社(会長:Tommi Rasila)は、協力覚書(MoU)を締結しました。この合意は、NorthBase社が所有するフィンランド・ラップランドの地上局アンテナをインフォステラのクラウドプラットフォーム「StellarStation」に統合するというものです。この提携は、両社にとって地上局サービスの販売やマーケティングにおいて戦略的な協力を促進し、地上局資産の柔軟な共有を実現します。
StellarStationとは?
StellarStationは、インフォステラが提供するクラウドベースの地上局ネットワークプラットフォームです。このプラットフォームを活用することで、衛星運用者は様々な地上局オーナーが持つ複数の地上局に一元的なインターフェースから簡単にアクセスできるようになります。特に衛星ミッションごとに一度の設定で統一した管理が可能になるため、運用の効率化が図れます。
NorthBase社の地上局がStellarStationのネットワークに加わることにより、ユーザーは新しい価値を得ることができ、北緯68度に位置するムオニオの地上局サイトは、SバンドおよびXバンドのサービスにおいて優れた視認性を確保しています。また、同サイトではGSaaSだけでなく、高度なインフラやセキュリティ体制を整えたアンテナホスティングサービスも提供しています。
インフォステラの意義
インフォステラの倉原社長は、NorthBase社との提携によってStellarStationのネットワークが強化され、顧客全体の利便性が向上することを示唆しています。この提携は、インフォステラのヨーロッパにおけるプレゼンスの強化を意図しており、成長著しいヨーロッパ市場への拡大を図るものとされています。
NorthBase社の視点
一方、NorthBase社の会長Tommi Rasila氏は、このパートナーシップが同社のグローバルGSaaS機能拡大に向けた重要な一歩であると語っています。両社のネットワークと専門知識が融合することで、衛星運用者へより機動性と信頼性の高い地上局サービスを提供できると期待されています。
インフォステラの活動とは?
インフォステラは、周回衛星向けにGSaaSを提供する企業として知られています。地上局ネットワークを仮想化するStellarStationを基盤に、柔軟性と拡張性に富んだ地上局ネットワークを構築しています。また、地上セグメントの業務サポートも手掛け、衛星ビジネスの新たな機会を追求している企業のミッションをサポートしています。
具体的なサービス内容
- - ホスティングサービス: インフォステラは、北海道大樹町に運営する地上局としてテレポートを所有しています。ここでは、高速光ファイバー接続や冗長電源設備が整えられ、高信頼性の運用を実現しています。
- - 専用グラウンドセグメントサービス: 衛星運用者や地上ネットワーク運用者向けに専用アンテナを提供しており、通信インフラの整備から保守管理まで一括運用しています。
また、インフォステラは日本国内でのプレゼンス拡大に向けて、新たなサイトの展開を進行中です。
最後に
このインフォステラとNorthBase社との提携は、今後の地上局サービスの進化を象徴する重要なステップです。この協力を通じて、より広範な市場ニーズに応える柔軟なサービスの展開が期待されます。