廣川株式会社、環境に配慮したA-PETシートを開発
食品用プラスチック容器を製造販売する廣川株式会社が、環境負荷を軽減するために新たに二種類のA-PETシートを開発しました。この新製品「e-mate 1™」と「e-mate 2™」は、持続可能な社会の実現を目指したものです。
環境への配慮
世界的にプラスチックの削減やリサイクルが求められる中、廣川はその取り組みの一環として、植物由来の原料やリサイクル原料を活用した食品対応グレードを開発しました。これにより、食品容器の製造において環境影響を最小限に抑えることを目指しています。
e-mate 1™
「e-mate 1™」は、約30%の植物由来原料を使用したバイオPETグレードのシートです。このシートは、従来の石化由来の原料の割合を減少させており、環境への負荷を軽減しています。すでに実用化されており、食品容器としての使用が進んでいます。
e-mate 2™
「e-mate 2™」は、回収されたPETボトルを原料とするケミカルリサイクルPETグレードのシートです。このシートは、最大20%のリサイクル率を実現し、トータルで環境に配慮しながらも、バージンA-PETと同等の透明度や品質を保っています。
安全性と適合性
両方のシートは、ポリオレフィン等衛生協議会による確認証明書を取得しており、改正食品衛生法にも適合しています。このため、食品に使用しても安全性が確保されていることが特徴です。
高循環製造システム
廣川グループは、原材料の使用率を高めるため、「高循環製造システム」を採用しています。このシステムでは、工場内で発生するプラスチック端材をバージンプラスチックで挟む形で再利用し、3層のシート状に成形することで循環利用を促進しています。今後も、e-mateシートを用いた食品容器ラインナップの拡充を目指し、高循環製造システムの活用を進めていく所存です。
廣川株式会社は、持続可能な環境のために積極的なアプローチを続け、地球環境の改善に寄与する製品開発に努めています。次世代の食品容器市場に向けた取り組みとして、より多くの人々に認知されることを期待しています。
詳しい情報や製品に関する問い合わせは、
廣川ホールディングスの公式サイトをご覧ください。