チェンソー技術の頂点を目指せ!世界大会への道
2026年3月12日から15日、スロベニアで開催される「第36回世界伐木チャンピオンシップ」(WLC)に出場する日本代表選手の選考会が、鳥取で実施されました。この大会は、日本のチェンソー技術を世界に示す重要な場であり、選手たちは2日間にわたって技を競い合いました。
今年の「第4回日本伐木チャンピオンシップ㏌鳥取」には、全国から選ばれた78名の選手が参加し、さまざまな課題に挑戦しました。この競技の目的は、林業技術の向上や安全意識の強化、林業の社会的地位の向上などであり、出場選手には「緑の雇用」事業に関連した選手が多く含まれています。
見事な成績を収めた選手たち
大会の結果、プロフェッショナルクラスで優勝した今井陽樹選手(群馬県)、2位の髙山亮介選手(長野県)、3位の松村祐選手(長野県)が日本代表として世界大会へ進出します。また、ジュニアクラスで優勝した山岡空選手(長野県)と、レディースクラスで優勝した武藤唯選手(福島県)の5名が、日本を背負って世界の舞台で競います。
今井選手と髙山選手は昨年に続きの出場となり、松村選手は初めての挑戦となります。この大会に参加する選手たちは全員、林業への新規就業やキャリアアップを目指す「緑の雇用」関係者であり、林業界の未来を担う人材です。
大会の詳細情報
「第4回日本伐木チャンピオンシップ㏌鳥取」は、10月18日に予選、19日に決勝が行われ、複数の競技において技術を競いました。プロフェッショナルクラスは24歳以上の参加者で構成され、全国で59名がエントリー。ジュニアクラスは24歳未満、レディースクラスは女性選手が対象となり、それぞれのクラスで実力を発揮しました。
競技内容
予選では、伐倒競技、接地丸太輪切り競技、枝払い競技などがあり、合計得点の高い16名が決勝に進出します。決勝ではさらに多様な競技が待ち受けており、選手たちは日本一の名誉と、世界大会への切符を手にするため熱い戦いを繰り広げました。
この大会は、来年3月に行われる世界選手権を見越し、技術の向上だけでなく、若手選手の育成や女性選手の参入促進にも力を注いでいます。参加者たちの競技を通じて得られる経験が、林業界全体の発展につながることが期待されています。
緑の雇用事業の背景
また、全国森林組合連合会は、「緑の雇用」事業を通じて新規就業者の拡大に取り組んでいます。この事業は、未経験者が林業の技術を学ぶための研修プログラムを提供し、林業従事者を支援しています。林業が持続可能な形で成長していくためには、新たな担い手を育成し、技術を継承していくことが不可欠です。
今回の大会の参加者は、ただ技術を磨くだけでなく、将来の林業界のリーダーとして成長していく可能性を持つ若者たちです。彼らの活躍が、日本の林業をさらに盛り上げることを期待しています。