AI警備システム「asilla」が導入されるおおさかメディカルキャンパス
近畿大学医学部は、大阪府堺市に新しく建設される「おおさかメディカルキャンパス」に、先進的なAI映像解析警備システム「AI Security asilla(セキュリティアジラ)」を導入することを発表しました。このプロジェクトは、行動認識技術の世界的なリーダーである株式会社アジラとの共同作業により実現します。
新キャンパスは2025年11月に開院を予定しており、南海泉北線の泉ケ丘駅からアクセスが可能、また24時間一般に開放される設計になっています。多様な利用者が行き交うこの空間では、より安全な環境が求められ、高度なセキュリティ体制の構築が必須となります。
AIを活用したセキュリティの強化
「asilla」は、AIが24時間365日、防犯カメラの映像を監視し、不審者や異常行動をリアルタイムで検知します。異常が発生した際には、即座に通知がされる仕組みになっており、迅速な初動対応が可能となります。このシステムの導入により、キャンパス全体の防犯体制は大幅に強化され、患者や地域住民の安心感が向上します。
特に医療現場においては、転倒や体調不良といった特殊な状況にも対応できるため、来訪者の異常を迅速に察知し、適切な対応ができることが期待されます。加えて、警備員の業務もAIが一部補助することで人的負担を軽減し、業務の効率化が図られます。
防犯カメラの設置計画
このシステムの初期段階では、キャンパスの外構および玄関に45台の防犯カメラが設置され、稼働を開始します。開院に向けては、さらに追加の155台を導入し、合計200台に達する見込みです。この規模の警備システムは、病院としては最大規模での設置を目指し、地域の安全性を一層高めることが狙いです。
未来の医療教育環境への取り組み
おおさかメディカルキャンパスは、最先端の技術を積極的に導入し、安全で開かれた医療教育の環境を実現するために取り組んでいます。地域社会との連携を強化し、学生、患者、医療関係者、地域住民にとって安心できる場を提供できるよう、不断の努力を続ける方針です。
会社情報
株式会社アジラは東京都町田市に本社を置く企業で、行動認識技術を基盤とした映像解析警備システムを開発・販売しています。設立は2015年で、セキュリティ分野における技術革新を推進しています。公式ウェブサイトは
こちら からアクセスできます。
近畿大学の医学部と看護学部も新キャンパスに併設される予定で、地域住民にとっても教育と医療が密接に結びつく重要な場となることが期待されます。今後の展開にぜひ注目していきたいところです。