W fund主催『W Consumer Bootcamp 2nd Batch』Demo Day開催報告:未来のコンシューマーサービスが勢ぞろい!
11月13日、東京都渋谷区にて、toC特化型ベンチャーキャピタルファンド「W fund」が主催するインキュベーションプログラム『W Consumer Bootcamp 2nd Batch』のDemo Dayが盛況のうちに幕を閉じました。
本プログラムは、世界中、日本中で利用されるコンシューマーサービスの創出を目指す起業家を対象としたもので、2ヶ月間にわたる集中的な支援を提供。事業計画のブラッシュアップや資金調達機会の創出、そして起業家同士のネットワーク構築など、多角的なサポートが実施されました。
今回のDemo Dayには、プログラムに採択された15社中11社が参加。70名を超える審査員や投資家、事業会社関係者に向けて、それぞれのサービスを発表しました。プレゼンテーション後には活発な質疑応答や交流が行われ、会場全体に熱気が溢れていました。
注目サービス:AI技術とサステナビリティが光る革新的なアイデア
発表されたサービスは多岐に渡り、その中にはAI技術やサステナビリティを巧みに取り入れた革新的なアイデアも含まれていました。以下、特に注目を集めたサービスをいくつかご紹介します。
株式会社ワールドメーカー:TikTokでライブ配信を行うAIライバー事務所「アニマスタジオ」を運営。生成AIを活用した新しいエンターテインメントの形に注目が集まりました。見事最優秀賞を受賞しました。
nook株式会社:AIを活用し、オンライン中古服の検索体験を向上させるアプリ「ReList」を開発。Pinterestのような直感的な操作性で、中古市場の活性化に貢献する可能性を秘めています。オーディエンス賞を受賞しました。
株式会社iiba:子連れに優しい場所を紹介するMAPアプリ「iiba」を運営。子育て中の家族にとって役立つ情報を提供し、地域社会の活性化にも貢献しています。オーディエンス賞を受賞しました。
株式会社Carelogy:猫の表情から痛みを検知するAI「CatsMe!」を開発。動物愛護の観点からも注目されているサービスです。
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at FOREST株式会社:環境に配慮した「循環葬®︎RETURN TO NATURE」を提供。自然に還るという新しい葬儀の形に、多くの参加者が感銘を受けていました。
これらのサービス以外にも、パーソナルヘルスケア、ストリーマー向けサービス、ヘアアイロンレンタルサービス、EVシェアリングサービスなど、多様な分野で革新的なサービスが発表されました。
審査員陣:豪華な顔ぶれが未来の起業家を審査
審査員には、国内外の著名な投資家や事業会社の幹部が名を連ねました。サンフランシスコから参加した奥本直子氏(NIREMIA Collectiveマネージング・パートナー 兼 創業者 Amber Bridge PartnersCEO 兼 創業者)、筒井鉄平氏(GFR Fund General Partner)をはじめ、奥山翔氏(株式会社MIXI)、舘林俊平氏(KDDI株式会社)、原田明典氏(Coalis)、安元淳氏(株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ代表取締役社長)といったそうそうたるメンバーが、各社のプレゼンテーションを厳正に評価しました。
受賞企業:最優秀賞、オーディエンス賞の受賞者コメント
最優秀賞を受賞した株式会社ワールドメーカーの掛札悠満さんは、「先達からの学びと、W fundのサポートのおかげで最優秀賞という結果を得ることができました。AIを活用したサービスの可能性に大きな手応えを感じています。」と喜びを語りました。一方、オーディエンス賞を受賞したnook株式会社の熊澤龍生さんは、「W fundの温かいサポートと、他の起業家との繋がりを通して、事業を加速させることができました。」とコメント。また、同じくオーディエンス賞を受賞した株式会社iibaの逢澤奈菜さんは、「前回応募できなかった悔しさをバネに、今回の受賞を掴み取りました。この経験を活かし、事業をさらに発展させていきます。」と力強く語りました。
W fundの今後の取り組み
W fundは、今後も『W Consumer Bootcamp』プログラムを継続し、日本のtoCスタートアップエコシステムの強化に貢献していくとしています。次回開催への期待が高まります。
本Demo Dayは、日本のスタートアップシーンの活況を改めて示すものとなりました。これらの企業の今後の活躍に期待しましょう。