新時代の教育プログラムが奈良に登場
2025年9月、奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校にて、「NEST LAB.ドクターコース」が開講されます。このプログラムは、株式会社リバネスの教育子会社、NEST EdLABによって提供され、初年度からなんと60名もの受講希望者が集まるという驚異的なスタートを切りました。このプログラムは、生成AIが普及する時代において、教育における探究活動の重要性が高まる中で実施されるものです。
生成AIと教育の連携
今の時代、ChatGPTなどの生成AIが様々な情報を瞬時に生成することが可能です。そのため、教育界でも重視されているのは「自分は何を考え、どのように試行錯誤してきたのか」というプロセス。この「やってきたことの軌跡」を大切にすることが、今後の学びには不可欠だとされています。ドクターコースでは、生徒が自ら問いを立て、仮説を検証し、失敗を重ねつつ、持続的な成果を築き上げる力を育んでいきます。AIが模倣することのできない思考過程を重視したこのプログラムでは、実践的な体験を通じて生徒の学びを深めていくことが目指されます。
具体的なプログラム内容
「NEST LAB.ドクターコース」では、生徒一人ひとりの興味や「好き」を出発点に、研究サイクルを体験する機会が提供されます。具体的には、仮説の設定、データの分析、発表という一連の流れに沿って学んでいきます。また、修士号や博士号を持つ専門家がオンラインでサポートし、生徒が学校に居ながらにして研究者として必要な視点やスキルを身につけることができます。さらに、日常的な研究相談や月2回の研究ゼミ、研究資金の支援まで、まるで大学や研究機関にいるかのような体制が整えてあります。
キックオフイベントの様子
初回のキックオフミーティングが9月10日に実施され、受講生はオンラインでつながり、NEST LAB.の講師陣の自己紹介から始まり、「研究とは何か?」や「研究倫理」等を学ぶ第一歩を踏み出しました。その際、Zoomの画面越しに掲げられた拳は、未来の研究者たちの熱い決意の表れでした。
未来を見据えた研究発表
受講生は今後、自分たちのチームで研究テーマを考え、2026年の春から冬にかけて学内での発表会や「サイエンスキャッスル」への出場を目指します。この動きが、生徒主体の探究活動が学校の文化として根付く素地となることが期待されています。NEST LAB.と奈良学園登美ヶ丘中学校・高等学校は、今後も協力して活動し、学生の探究心を養っていく予定です。
まとめ
この新しい教育プログラムは、生成AIの発展とともに求められる学びの在り方を考えるきっかけとなり、生徒たちに自らの探究心を引き出す貴重な機会を提供します。興味を持った方は、ぜひ公式サイトもチェックしてみてください!