パルシステム千葉、EVトラック初導入でカーボンニュートラルへ前進

生活協同組合パルシステム千葉は、2023年9月26日に松戸市松飛台にある配送拠点である松戸センターにて、初めてのEVトラックの納車式を盛況に開催しました。この新しいトラックは、同組合が目指す2050年までのカーボンニュートラル実現に向けた重要なステップとなります。グループ全体で9台目の導入となり、再生可能エネルギーの活用とともに脱炭素社会の実現を目指します。

EVトラックの特長と機能

導入されたEVトラックは、いすゞ自動車が製造した「ISUZU ELFmio(エルフミオ)」です。普通免許を持つドライバーが運転可能で、異常を検知する「EDSS（ドライバー異常時対応システム）」といった先進的な安全機能を搭載しています。これにより、ドライバーの業務負担が軽減され、より安全で快適な配送が実現します。

納車式には、いすゞ自動車首都圏の中島光平さんやパルシステム千葉の石井佐知子業務執行理事などが出席し、お祝いの言葉を交わしました。中島さんは、新しい一歩を共に踏み出せることに喜びを表し、今後のサポートを約束しました。石井理事は、組織と組合員にとっての期待の大きさを語り、2030年までにはEVトラックの導入を増やしていく考えを明らかにしました。

環境に配慮した取り組み

生協業界において、ISUZU ELFmioのようなEV車両の導入は、東京都の生活協同組合パルシステム東京が2024年10月に行った例が初めてです。振動が少ないことで快適な乗り心地を提供し、静音性が高いため、住宅街での配送に非常に適しています。

パルシステム千葉では、他の地域のEVトラックの実績を参考に、今回の導入に至りました。また、充電には再生可能エネルギーを使用し、CO₂削減に努めています。約7割の配送・物流拠点では、自家発電の太陽光パネルやパルシステム電力による再生可能エネルギーを利用しています。この取り組みを通じて、持続可能なエネルギーの選択を推進しています。

未来へ向けた展望

パルシステム千葉は、2030年までにCO₂排出量を2013年度比46％削減するという目標を掲げ、組織全体で協力して脱炭素社会を実現するための取り組みを進めていきます。これからの時代における環境意識の高まりに応じたアプローチを続け、地域社会へ貢献していくことを誓いました。

今後も、EVトラックの導入や持続可能なエネルギーの選択を通じて、環境負荷を減少させながら、組合員や地域住民にとってより良い配送サービスを提供していく姿勢を示しています。