S.RIDEとWayveが提携し日本の公道データの収集を開始

S.RIDEが進める自動運転AI開発の新たな一歩

タクシーアプリ「S.RIDE®」を運営するS.RIDE株式会社が、英国のWayve Technologies社と提携し、自動運転向けAIモデルの学習に必要な公道データの収集を始めました。このプロジェクトは、日本特有の交通環境を考慮したデータ取得を通じて、より安全で高性能な自動運転システムの開発を目指すものです。

タクシー業界への影響

S.RIDEは、国内のタクシー業界に革新をもたらすべく、Wayveが開発した運転支援システムに必要な情報を集める作業を行います。収集するデータには、交差点や信号といった基本的な交通シナリオに加え、歩行者や他の車両の動き、さらには道路の周辺環境など、多岐にわたる要素が含まれます。これにより日本の道路事情に即した自動運転技術の確立が期待されています。

データ収集は東京都内で現在事業を展開している株式会社グリーンキャブと連携してスタートし、今後は国際自動車株式会社や寿交通株式会社、さらには大和自動車交通株式会社、チェッカーキャブ無線協同組合とも順次協力を進める予定です。これにより、地方の運転特性も反映されたデータ収集が可能になると見込まれています。

プライバシーに配慮したデータ運用

収集されるデータは、あくまでAIモデルの学習用として限定され、プライバシー保護や関連法令の遵守が厳守されるとのこと。この姿勢は、データ利活用が進む中での重要なスタンスであり、企業としての信頼性を高める要素となります。

S.RIDEのビジョン

S.RIDEは「革新的なモビリティサービスで、心動かす移動体験を創る」というビジョンを掲げ、新たなライフスタイルの提案を行っています。自動運転が開発される未来に向けて、同社は常に技術革新を進めており、高付加価値なサービスを提供することで市場の変革を牽引し続ける意欲を示しています。

「S.RIDE」はその名の通り、ただのタクシー配車アプリではなく、利用者にとって心地よい移動体験を提供することを目的としています。これまでにアプリの操作性や決済機能の向上に努めており、クレジットカードでの事前決済や、タブレットを介した流し営業でのネット決済ができる機能も充実しています。アプリの詳細については、公式サイトや各種SNSを通じて確認できます。