データ復旧サービス利用実態調査:128名から見えてきた課題とニーズ
近年、デジタルデータの重要性はますます高まっています。大切な写真や書類、仕事で使うデータなどが、ハードディスクやスマートフォンなどの機器の故障によって失われてしまうことは、大きな損失につながります。そこで、データ復旧サービスの利用実態について、128名にアンケート調査を実施しました。
データ復旧依頼機器:HDDが圧倒的、スマホも増加傾向
データ復旧を依頼した機器で最も多かったのは「HDD」で、全体の45%を占めました。次いで「スマートフォン」が15%、「PC」が11%と続き、SDカードやUSBメモリといった小型の記録媒体の復旧需要も高いことがわかりました。
データ復旧費用:5万円以下が最多、見積もりとの差異に注意!
データ復旧にかかった費用は、5万円以下が77名と最も多く、おおむね10万円以下の費用だったという回答が多かったです。しかし、中には20万円以上の費用を支払ったにも関わらず、ほとんど復旧できなかったという声もありました。
見積もり金額との差異については、86%が「見積もりどおり」だったと回答しました。一方で、見積金額よりも高くなったという回答も6%あり、予想外の費用が発生する可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
データ復旧の満足度:希望通りの復旧率は65%、料金体系や復旧率の透明性への不満も
データ復旧の満足度については、希望通り復旧できたと回答した人が65%、一部のみ復旧できたと回答した人が28%、全く復旧できなかったと回答した人が7%という結果でした。
満足度の高い回答には、「迅速な対応」を評価する声が多数見受けられました。一方で、不満の声としては、料金体系の透明性や、ホームページでうたわれている高い復旧率とのずれに関するものが挙げられました。
データ復旧業者:デジタルデータリカバリーが最も利用者数が多い
今回のアンケートで最も利用者数が多いデータ復旧サービスは「デジタルデータリカバリー」でした。
その他の利用者の声からは、地元のパソコンショップや携帯ショップに持ち込むケースも多いことがわかりました。
また、1社のみの見積もりで依頼する人が76%と大多数を占める一方、相見積もりを取る人は25%にとどまりました。
データ復旧サービスを選ぶ際のポイント
今回のアンケート結果から、データ復旧サービスを選ぶ際には以下の点に注意することが重要であると考えられます。
料金体系の透明性: 費用が明確で、追加費用が発生しないかを確認しましょう。
復旧率: 業者によって復旧率は異なります。ホームページなどで実績を確認しましょう。
対応の迅速さ: データ復旧は時間との勝負です。迅速に対応してくれる業者を選びましょう。
口コミ: 実際に利用した方の口コミを確認することも有効です。
まとめ
今回のアンケート調査では、データ復旧サービスの利用実態について、いくつかの重要な傾向が明らかになりました。
データ復旧サービスは、大切なデータを守るために不可欠なサービスです。本記事が、データ復旧サービス選びの参考になれば幸いです。