インフォメーション・ディベロプメント、AIOpsによる運用高度化の新サービスを発表
株式会社インフォメーション・ディベロプメントが、2025年10月から新サービスである「AIOps現状分析サービス」と「AIOps製品導入サービス」を提供開始することを発表しました。これらのサービスは、IT運用環境が複雑化する中で企業が直面する課題、特にアラート過多や属人化、運用負荷の増加に対処すべく、AIOps(人工知能によるIT運用)の導入と活用を全面的にサポートすることを目的としています。
AIOps導入の背景と課題
最近のクラウドシフトやマルチクラウドの普及が進むにつれ、従来の監視および運用体制ではさまざまな問題が浮上しています。アラートが頻繁に発生し、対応が遅れる一方で、特定の人材に依存した運用体制が進むことから、運用にかかる負荷が増加しています。このような状況で注目されるのがAIOpsという新しいアプローチです。
AIOpsは、AIや機械学習を活用して運用の効率を高める手法ですが、導入にあたってはさまざまな製品が存在し、それぞれの特性や導入コスト、既存プロセスとの整合性判断が難しいという側面があります。企業は「どの製品が自社に適しているのか」「どの業務分野に対して効果が見込めるか」といった判断をしなければならず、そのためのノウハウが不足しているのが現状です。
新サービスの概要
AIOps現状分析サービス
このサービスは、AIOps導入を検討中の企業に向けた事前診断型のコンサルティングを行います。運用基盤やプロセス、アラートデータを多角的に分析し、運用上のボトルネックとなっている部分や改善の余地がある箇所を特定。さらに「導入をすべきか見送るべきか」「どの領域でどの程度の効果が期待できるか」の判断を明確にし、定量的なデータを用いた根拠や改善方針を提供することが特徴です。
AIOps製品導入サービス
IT運用現場において、膨大な監視データやログを扱う中での障害検知や迅速な原因特定は益々難易度が増しています。AIOps製品導入サービスは、AIを活用し運用基盤の自動化と高度化を実現するためのサービスで、DatadogやServiceNow ITOMなどの主要なツールを活用して、メトリクスやログ、イベント情報を収集し、異常検知や根本原因分析をサポートします。このサービスを通じて、企業は運用の効率化を図り、更にはビジネスに対する貢献度を向上させることが目指されます。
インフォメーション・ディベロプメントのビジョン
インフォメーション・ディベロプメントは、1969年の創業以来、金融機関やライフライン、交通・運輸などの社会インフラを支えてきました。安定した経営基盤のもと、顧客のニーズに寄り添ったきめ細かな支援が評価されています。これからもITインフラやサイバーセキュリティ、コンサルティングを通じて新たなビジネス領域の拡大やグローバル展開を推進し、「Waku-Wakuする未来創り」というミッションに取り組んでいく方針です。
新たなAIOpsサービスを通じて、より多くの企業がIT運用の高度化を実現できることを期待せずにはいられません。