長野大同青果の挑戦
2021-06-22 10:00:11

長野大同青果が農産物流通プラットフォームを譲受し新たな挑戦へ

長野大同青果、農産物流通プラットフォームの譲受について



長野大同青果株式会社は、消費者と生産者が共に利益を享受できる関係の構築を目指しています。令和3年から、対食品等事業者に対するHACCP基準に沿った衛生管理が義務化される中、消費者の安全意識は高まる一方で、コロナ禍による経済的な影響も顕在化しており、消費者の傾向が「低価格」に偏りがちです。これは、本来高品質な農産物を年間通じて提供してきた生産者にとっては危機的な状況です。

むやみな価格競争は、生産者の持続的な成長を妨げ、最終的には食の安全を脅かすことになります。「農家直売どっとこむ」というプラットフォームの事業譲受は、長野大同青果がこの課題に挑むための一手です。このプラットフォームを通じて、安全な農産物を適正な価格で届け、消費者と生産者の間の橋渡しを行います。

「農家直売どっとこむ」とは何か?



「農家直売どっとこむ」は、農家から消費者への直接配送を実現するために2011年に立ち上げられたオンラインプラットフォームです。地元の新鮮な農産物が、収穫時期に合わせて、迅速に消費者に届けられる仕組みを整えています。しかし、これは生産者にとっては大きな負担となる場合があります。

このプラットフォームは、本当の意味での「直売」を実現するために、手間や負担を軽減し、適切な価格での流通を実現することを目的としています。農産物が適正価格で市場に流通し、生産者が正当な利益を得られることで、地域の農業の持続的な発展をサポートしたいという願いが込められています。

長野大同青果の役割



創業から40年以上を迎える長野大同青果は、青果仲卸業者としての経験を活かし、農産物流通の重要な役割を担っています。気候変動や自然災害、高齢化が進む中で、不安定な状態に置かれている農産物の生産者と、効率化やデジタル化が求められる流通小売業および消費者とを結びつけています。

長野県を拠点に持つこの企業は、地域特産品を中部地方や首都圏を含む全国に供給し、そのブランドを築き上げてきました。特に長野県産の青果物はその品質において評価されており、その魅力を広めるためのブランディング戦略にも力を入れています。

未来に向けて



長野大同青果は、HACCP基準に基づく衛生管理を徹底し、安全で美味しい農産物をより多くの消費者に届け、持続可能な農業の実現を目指しています。「農家直売どっとこむ」の活用によって生産者が得られる正当な利益は、地域経済の活性化につながります。今後も、消費者のニーズと生産者の利益を両立させるプラットフォームとしての役割を果たし続けることでしょう。これにより、食の安全と持続可能な農業の未来を一緒に築いていけることを期待しています。

会社情報

会社名
長野大同青果株式会社
住所
長野県長野市市場3番地7
電話番号
026-286-3231

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。