鈴与株式会社、最高ランク連続取得の背景
鈴与株式会社(本社:静岡市)は、株式会社日本政策投資銀行(DBJ)が実施する「DBJ BCM格付」において、東海地区の企業で初めて6回連続で最高ランク評価を獲得しました。この評価は「防災及び事業継続への取り組みが特に優れている」というもので、企業としての責任を果たす姿勢が周囲から高く評価されました。
DBJ BCM格付とは?
「DBJ BCM格付」とは、日本政策投資銀行が開発した独自の評価システムで、企業の防災および事業継続に向けた取り組みについて評価されるものです。企業が防災対策をどのように講じ、事業の継続性をどのように確保しているかを専門的に評価し、その結果に基づいて融資が行われるシステムとなっています。このような制度は、企業が地域や社会の一員としての役割を果たすための基盤を提供します。
鈴与の取り組み
鈴与株式会社が最高ランクを取得した理由は、その取り組みの多様性と包括性にあります。以下では、具体的な取り組み内容を紹介します。
1. 危機管理体制の強化
鈴与名誉代表取締役社長の鈴木健一郎が推進する「鈴与グループ危機管理委員会」を中心に、全グループの危機管理体制を強化しました。この委員会は、各拠点における防災やBCM対策を統括し、通信訓練を行ったり、グループ全体での訓練を通じて防災力の向上に努めています。これにより、実際の危機に迅速に対処できる体制が整備されています。
2. リスクマネジメントの高度化
全拠点において、リスクの抽出やボトルネック分析を行い、具体的な経営資源の確保と情報セキュリティ対策を強化しています。また、リスクの定期的な見直しを行うことで、事業継続戦略の質を高めています。このような不断の努力が、事業を安定的に維持するための基盤を構築しています。
3. 地域との連携
鈴与は「共生」を経営理念として掲げ、企業風土を従業員の心にしっかり刻み込んでいます。これにより、地域の防災活動や近隣企業との合同訓練を通じて、地域全体のレジリエンス向上にも努めています。地域社会との結びつきが、企業の社会的責任を推進する要素となっています。
今後の展望
鈴与は、地域防災活動への積極的な参与や物流・商流事業との連携を強化し、地域全体のレジリエンス向上を目指していきます。これにより、より良い社会インフラの構築を図り、お客様の事業継続を全力で支援していく姿勢を貫いていくとしています。
結論
鈴与株式会社の6回連続のDBJ BCM格付最高ランク獲得は、企業としての責任を果たすための大きな第一歩です。地域社会とともにさらなる発展を目指す鈴与に、今後も注目が集まることでしょう。