株式会社Stackが資金調達
株式会社Stackは、東京都渋谷区を拠点に、SaaS型基幹システム『SQ(エス・キュー)』のエンタープライズ導入を加速させる目的で、シリーズAラウンドにおいて累計12億円の資金調達を完了させました。今回の資金調達には、既存の投資家であるANRI、グリーベンチャーズ、株式会社R6Bに加え、新たに参加したMIRAITRONC(ミライトロン)やAGキャピタルの名もあります。
資金調達の背景
Stackが提供する『SQ』は、2024年8月に正式リリースされる予定です。このシステムは、株式会社TSIホールディングスへの導入を経て、さらなる機能向上が期待されています。新たに公開予定の『mix.tokyo』により、TSIのすべてのオンライン取引の管理や各店舗の注文に対するポイント管理が可能となります。これにより、年間1,000億円の取引規模を管理できるサービスへと進化します。
さらに、現在進行中のプロジェクトを含め、多くの企業が抱える基幹システムや販売管理システムに関する課題を『SQ』で解決するため、エンタープライズ企業向けの導入体制を強化することに注力しています。これに伴い、店舗(POS)やB2B(卸)といった新たな領域へのサービス拡大も計画しています。
マーチャントからの反応
株式会社TSIからのコメント
プラットフォーム本部デジタルプラットフォーム部長の岸武洋氏は、「資金調達おめでとうございます。我々のようなマルチブランド企業にとって、SQは顧客体験価値の提供に欠かせない仕組みです。今後のアップデートに期待しています」と述べています。さらに、IT推進部部長の松井崇氏は「当社の事業顧客接点と基幹システムとの連携を強化するため、Stack社には大いに貢献いただいており、今後とも良きパートナーとして共に成長していきたい」との意向を表明しています。
株式会社PLAY PRODUCT STUDIOのコメント
同社の経営企画部部長、玉井秀樹氏も「資金調達おめでとうございます。SQのリリースを非常に楽しみにしておりました。業界全体をエンパワーメントするStack社のストーリーを、これからもサポートさせていただければと思います」と述べました。
株式会社Stackの企業概要
株式会社Stackは、2018年6月15日に設立され、SaaS型小売基幹システム『SQ』や、Shopify向け機能拡張アプリを提供しています。2021年には、モバイルアプリ構築が可能な『Appify』や、ロイヤルティプログラムを展開できる『VIP』をリリースし、機能改善と拡張を続けています。現在、200以上のマーチャントに導入されています。
会社情報
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