イトーキが掲げる「社員にフォーカスした広告」
株式会社イトーキは、12月18日から22日の5日間日本経済新聞に掲載した広告「イトーキの顔」が、2023年度の「第73回日経広告賞」において「電機・通信・事務機・情報部門」の最優秀賞を受賞したことを発表しました。この広告は、社員のエンゲージメントをテーマにしており、会社の文化や価値を伝えることを目的としています。
従業員エンゲージメントの重要性
イトーキは、業績指標として従業員エンゲージメントスコアを重視しています。これは、売上高や営業利益と同様に経営において重要な指標とされ、従業員一人ひとりがどれだけ自らの仕事に熱意を持っているかを反映するものです。社内調査の結果、前年よりも10ポイント以上のスコアアップを記録し、2021年度から2023年度にかけての経営計画において顕著な業績回復を実現しました。
「イトーキの顔」が持つメッセージ
受賞した広告「イトーキの顔」では、従業員の仕事への熱意や想いを力強く表現しています。従来の製品やサービスの広報に留まらず、社員という「人財」を中心に据えたことで、企業文化にも触れる内容になっています。この広告は、インパクトのあるクリエイティブで表現され、従業員のモチベーション向上を狙いとしています。また、広告内に設置されたQRコードを通じて特設サイトへアクセスすることができ、広告で紹介されたエピソードの詳細を閲覧することも可能です。
特設サイトには、イトーキの魅力や従業員の体験談が詳しく載せられており、採用サイトとも連携し、潜在的な求職者や地域住民へもアプローチしています。社員自身が語るエピソードを通して、社内の雰囲気や企業理念を具体的に伝えることに成功しています。
社内報の活用とインターナルコミュニケーション
この広告に掲載されているエピソードは、実際に社内報で名を馳せる「イトーキの顔」コーナーから抜粋したものです。このコーナーでは、個々の社員に焦点を当てた取材記事が週2本程度公開されており、社員同士の理解を深めるだけでなく、コミュニケーションの活性化に寄与しています。これにより、広告は従業員エンゲージメント向上の一環として、広く社外にも良い影響を与えていることが伺えます。
日経広告賞の意義
日経広告賞は1952年に始まり、日本国内で最も権威のある広告賞の一つとされています。各部門ごとに受賞作品が選ばれる中で、今回のイトーキの受賞は、特に企業文化の重要性を再認識させるものでありました。
イトーキの未来への展望
創業から130年以上の歴史を持つ株式会社イトーキは、"明日の「働く」を、デザインする。"というミッションを掲げています。オフィス家具の製造販売や空間デザインだけでなく、ハイブリッドワークに最適化された空間DXやコンサルティングサービスの展開を進め、様々な働き方に合った環境づくりをサポートしていきます。また、外部デザイナーや提携企業と密に協力し、今後のワークスタイルを提案していく予定です。これからもイトーキは、社員一人ひとりが活躍できる場を提供し続けることでしょう。