株式会社情報戦略テクノロジーが設立したAI CoEの概要
株式会社情報戦略テクノロジーは、新たな一歩としてAI技術の集約拠点「AI Center of Excellence(AI CoE)」を設立したことを発表しました。東京都渋谷区に本社を持つこの会社は、グループ会社である株式会社WhiteBoxおよび株式会社エー・ケー・プラスとの連携を強化し、AIに関する専門的なリソースを結集することで、企業変革の加速を目指しています。
AI CoEとは
AI CoEは、組織内でのAIの導入や最適化、ガバナンスを促進する専門的な組織構造です。この組織は、組織におけるAIイニシアチブが全体の戦略目標と合致して実行できるように支援し、ビジネス価値を創出します。また、データサイエンスや機械学習の部門間での連携を強化する役割も担っています。これにより、企業はデジタル・トランスフォーメーション(DX)のメリットを享受し、リスクを抑えつつAIのユースケースを試すことが可能となります。
設立の背景
近年、人工知能(AI)と機械学習(ML)は急速に進歩し、さまざまな業界で変革の力を発揮しています。特に金融サービス業界においては、生成AIが生産性を大きく向上させると予測されており、2026年までには80%以上の企業がAIを導入すると見込まれています。これに伴い、企業は生成AIの導入にあたり、多くの課題—例えば明確なビジネスケースの不足やGovernanceの不在、人材の確保など—に直面しています。これらの課題を解決するために設置されたのがAI CoEです。
AI CoEは、組織全体のAI/MLタスクを統括し、事業戦略や業務効率の向上を実現します。アメリカでは、37%の大企業が既にこのモデルを採用しており、企業の連携を強化しています。
今後の展望
AI CoEの設立によって、情報戦略テクノロジーグループは全社的なスキルの向上を図り、専門家集団の育成を目指します。そして、クライアントとの協力による革新的なサービスの創出を行い、業界の先駆けとなることを目指しています。また、新たなラボ型の内製支援サービスでは、社内のセキュリティエンジニア育成プログラムやサイバーセキュリティサービスの提供規模を拡大する計画もあります。
AI Officerのビジョン
AI CoEの設立を担当する藤本 雅俊は、「私たちの役割は最先端のAI技術を探求し、それを基にクライアントのビジネスの多角的な支援を行うことです。AIを駆使した攻めのDX、新たなビジネスモデルの創出に注力するとともに、クライアント自身がAIを自在に活用できるように支援していきます。」とコメントしました。
このように、株式会社情報戦略テクノロジーはAI技術を活用した持続的な成長支援とともに、日本全体のデジタル変革を推進しています。引き続き、最新技術を用いたサービスの提供を通じて、企業価値の向上に寄与していく所存です。