メタバースを活用した刑事司法の未来への挑戦
一般社団法人刑事司法未来(CJF)は、9月9日よりクラウドファンディングを開始し、メタバースを用いた模擬裁判を通じて市民のリーガルリテラシー向上を目指しています。これにより、司法制度への理解を深め、参加意識を喚起することを狙っています。
リーガルリテラシー向上の重要性
近年、裁判員制度が導入されて15年が経過しました。この制度は市民が刑事裁判に直接参加する機会を提供し、有罪・無罪の判断に影響を与えることができる仕組みです。しかし、内閣府の調査によると、裁判所の傍聴経験がある人はわずか11.9%という結果が出ています。このことから、多くの人が裁判に対して遠い存在と感じているのが現状です。
司法への参加がいつでも誰にでも起こり得ることを考えると、より多くの市民が裁判を身近に感じ、自らの権利を理解することが急務となっています。CJFはこの課題を解決するため、メタバース模擬裁判を開発しました。
メタバース模擬裁判の特徴
メタバース模擬裁判では、最新のVR技術を用い、参加者がさまざまな役割(裁判官、裁判員、被告人など)を体験できます。このシステムの主な特徴は以下の通りです。
1.
視点切り替え機能: 参加者は異なる立場から裁判を体験し、多視的な理解を得ることができます。
2.
多様なシナリオ: 小学生から大人まで幅広い層が楽しめるフィクションや実際の事例に基づいたシナリオを用意しています。
3.
3ステップでの学び: 各立場から裁判に臨んでいく中で、法的思考力と防犯意識を培うことができます。
このような体験を通して、参加者は実際の裁判に対する不安を軽減し、自信を持って司法に参加できるようになることを目指しています。
Podcast番組による学び
CJFはメタバース模擬裁判だけでなく、Podcast番組“丸ちゃん教授の「ツミナハナシ」”を通じて、犯罪や刑罰に関する情報をわかりやすく発信しています。この取り組みも、リーガル・リテラシーを普及させることを目的としており、法制度への理解を深める手助けをしています。
より良い司法の未来に向けて
CJFは被害者支援の強化や再犯防止策の推進などを通じて、公正な刑事司法制度の実現を目指しています。国民が司法を正しく知り、興味を持つ環境を作ることが私たちの使命です。
今後、9月8日(日)にはクラウドファンディングのキックオフ・ミーティングをZOOMで開催します。この機会に、ぜひ多くの方に参加していただき、私たちの取り組みを支援していただければと思います。2024年のプロジェクト開始に向けて、さらなる理解と協力をお願い申し上げます。
詳細は
CJFのクラウドファンディングページで確認することができます。