ジゴワッツとAB Circle Japan、EV充電事業での業務提携を発表
株式会社ジゴワッツ(東京都中央区)とAB Circle Japan株式会社(東京都港区)は、EV充電インフラの整備に向けた業務提携を結びました。この提携では、両社が持つ技術や強みを融合させて、国内外での充実した充電インフラを実現することを目指します。
背景と目的
EV(電気自動車)の市場は急速に成長しており、2024年の世界販売台数は前年比で19%増の1,690万台と予測されています。EVの普及が進む中で、充電インフラの整備は不可欠です。しかし、多くのEVユーザーが、現在の複雑な認証システムや煩わしいアプリ登録に不満を抱いているのが現実です。
このような課題を解決するために、ジゴワッツは自社開発のEV充電器と課金アプリ『PIYO CHARGE』を提供。AB Circleは、多言語対応のカードリーダー技術で国内外のネットワークに強みを持っています。両社が協力することで、使いやすい認証システムを構築することを目指しています。
提携のポイント
1. カードリーダーとEV充電の統合
この提携により、EV充電時のユーザー認証が大幅に簡素化されます。従来はクレジットカード登録やQRコードスキャンが必要な場面が多かったのですが、今後は社員証や会員証など、普段使用しているRFIDカードをそのまま利用できるようになります。これにより、ユーザーの利便性が向上します。
2. 課金アプリ『reapp』の利用
ジゴワッツが開発した課金アプリ『PIYO CHARGE』のホワイトラベル版として、AB Circleが提供する『reapp』では、シンプルで直感的なインターフェイスで、時間課金や定額プランなど様々な課金オプションが利用できるようになります。これにより、導入施設とユーザー両方にとっての利便性が高まります。
3. 多様な施設への導入サポート
この提携では、商業施設や公共施設、ホテル、ゴルフ場などにおけるEV充電インフラの導入を一括でサポートします。AB Circleの国内外の販売網を活用し、運用管理もスムーズに行える体制を整備します。
4. グローバル展開の視野
AB Circleの強力な海外ネットワークを活かし、ジゴワッツが持つEV充電技術を世界に展開できる展望を持っています。今後は、IoTとの連携によるさらなる進化も期待されています。
具体的な役割分担
提携後、ジゴワッツはMode3対応のEV充電器の開発・提供に力を入れ、OCPP対応の充電器を供給します。また、AB CircleはRFIDカードを用いた充電サービスを商業や公共施設向けに広め、継続的なサポート体制を整えます。
今後の展望
両社は、利用者目線に立ったEV充電インフラの整備を進めていきます。さらに、次世代のモビリティ社会に向けた新サービスの開発も視野に入れています。業界をリードする技術とノウハウを結集し、サステナブルな社会作りに貢献していきます。
本提携に関する詳しい情報や相談は、ジゴワッツの担当者までお問い合わせください。