キリンビールの挑戦
キリンビール株式会社が新たな一歩を踏み出しました。昨今の環境問題に対する関心が高まる中、同社は会員制生ビールサービス「キリン ホームタップ」において、持続可能性を考慮した新たなペットボトルの導入を発表しました。この取り組みは、ケミカルリサイクル樹脂を使用した1リットルのペットボトルの採用です。
環境ビジョン2050の実現に向けて
キリングループは、2020年に「キリングループ環境ビジョン2050」を掲げ、企業と社会の両方のレジリエンス強化を目指しています。このビジョンには、「容器包装を持続可能に循環する社会を実現する」という明確な目標が設定されています。特に、2027年までに日本国内におけるPET樹脂使用量の50パーセントをリサイクル樹脂に転換するという具体的な目標が含まれており、その達成に向けたコアな戦略が今回の新しいペットボトルの採用です。
ケミカルリサイクル樹脂の進化
従来のメカニカルリサイクルでは、ペットボトルを繰り返し再生する際に強度や外観が劣化するという課題がありました。特に炭酸飲料用のペットボトルでは、内圧に耐える必要があるため、リサイクル樹脂の採用が難しい状況が続いていました。そこで、ケミカルリサイクル技術が注目されています。この技術では、使用済みのペットボトルを化学的に分解し、再び重合することで再生するため、バージン樹脂と変わらない高品質のPET原料を得ることが可能です。
今年3月には、キリンが展開する「Tap Marché」と「TAPPY」で日本初の酒類ペットボトルにこの技術を導入し、実績を積み重ねています。今回、ホームタップの1Lペットボトルにもケミカルリサイクル樹脂が採用されることで、同社のリサイクル樹脂使用率がさらに向上し、資源循環が促進されることが期待されています。
ホームタップがもたらす新たな体験
「ホームタップ」は、2021年3月に本格的に始動し、お客さまの自宅に届く専用のビールサーバーを通じて、本格的な生ビール体験を提供しています。実際に多くの会員からは「自宅で本格的なビールを楽しめる」といったポジティブなフィードバックが寄せられています。このサービスの魅力は、何と言っても多様なビールの選択肢です。クリーミーな泡立ちのビールを楽しめることから、飲む喜びを引き出す新しい飲み方が提案されています。
持続可能性と楽しみの両立
今回、ケミカルリサイクル樹脂を使用したことで、リサイクルの取り組みとビールの楽しみがひとつに結びつきました。キリングループは、自然と人を重視したものづくりを進め、この持続可能な社会の実現に貢献し続けます。
最後に、キリンビールは「ホームタップ」を通じて、つくりたての生ビールのおいしさをお客様に届けることを目指します。また、持続可能な社会に向けた新たな試みが、今後も続くことを期待したいと思います。
公式サイトはこちら:
ホームタップブランドサイト