ESETが脅威インテリジェンスサービスを強化
スロバキアに本社を構えるESETは、同社のサイバー脅威インテリジェンスサービスであるESET Threat Intelligence(ETI)を大幅に強化し、新しいフィードやAPTレポートプランの提供を開始すると発表しました。これにより、企業は高度な脅威監視とデータ分析を通じて、プロアクティブなセキュリティ対策を効果的に実施できるようになります。
拡充されたフィード
ETIサービスは、最新のサイバー脅威に迅速に対応できるよう、従来の8フィードから合計15フィードに拡充されました。提供されるフィードには、ランサムウェア、フィッシングURL、スミッシングなど、現在のサイバー脅威をカバーする13種類のフィードに加えて、追加の2種類のサブフィードも含まれます。この拡充により、ESETは最新の情報をリアルタイムで提供し、企業が迅速に対応できる体制を整えました。新たに追加されたフィードは、具体的には以下のものが含まれます:
- - ランサムウェア
- - スミッシング
- - クリプトスキャム
ESETのテレメトリデータは、リアルタイムに供給されるため、脅威アナリストは新しいビジネスリスクを即座に特定し、対応することが可能になります。これにより専門知識を持つアナリストは、より迅速なインシデント対応が可能となります。
新プランの導入
さらに、新しいAPTレポートプランが追加され、中小企業を含む幅広い組織が利用できる柔軟なサービスが提供されます。このプランでは、SOC担当者やCISOなど、組織の各役割に合わせた詳細なレポートが提供され、具体的な攻撃や侵害の痕跡(IoC)、セキュリティのアドバイスなどが含まれます。
特にARR Report AdvancedとUltimateでは、AIを活用した生成AIチャットボット「ESET AI Advisor」を利用可能です。このチャットボットは、自然言語でのセキュリティに関連する問い合わせに対応し、脅威報告の要約やルールの生成を行います。これにより、企業は新しい脅威の分析や対策をより効果的に行うことができます。さらに、APT Report Ultimateでは、ESETのセキュリティアナリストと直接コミュニケーションを取る機会も設けられており、固有の課題などに関する相談も可能です。
効率的な管理と統合
ESETのインテリジェンスサービスは、柔軟性とカスタマイズ性を備えており、既存のセキュリティシステムにシームレスに統合することができます。これにより、サイバーセキュリティ管理が簡素化され、さまざまな攻撃対象領域における可視性が高まります。また、ESET ConnectというAPIゲートウェイを活用することで、複数のセキュリティベンダーとも統合でき、操作性と効率性を向上させます。
ESETの脅威リサーチディレクターであるJean-Ian Boutinは、ESETの脅威インテリジェンスが世界各地で集められたデータに基づく高品質な分析であることを強調しました。ESETは、自らデータを生成し、その知見を基にしたインテリジェンスを提供することで、サイバー脅威に対抗しています。
ESETの役割
サイバーセキュリティの分野では、情報の共有と意識の高まりが重要です。ESETの研究者は、日々新しいマルウェア検体の解析を行い、それを業界をリードするセキュリティブログであるwelivesecurity.comを通じて一般の人々や専門家と共有しています。企業はこの情報を基に強固なセキュリティ対策を講じることが求められています。
ESETは最先端のデジタルセキュリティを提供し、AI技術と人間の専門知識を融合させてサイバー攻撃からの防御を実現。企業や個人ユーザーに対して安心できるデジタル環境を提供いたします。詳細はESETの公式ウェブサイト(www.eset.com/jp)をご覧ください。公式SNSアカウントで最新情報をフォローすることもお勧めします。