医療機器産業振興フォーラムの開催
2025年10月21日、愛知県名古屋市のSTATION Aiにて、株式会社三菱UFJ銀行と三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が共催する「医療機器産業振興フォーラム~医療につなげる、ものづくりの力~」が開催されました。このフォーラムは、医療機器分野での新たなビジネス機会を探求し、日本の医療の質向上を目指す重要なイベントです。
フォーラムの目的
医療機器産業は、診断・検査機器と治療機器に分類されます。特に治療機器は、患者の生命を守る上で欠かせない存在ですが、日本はその多くを海外からの輸入に依存している現状があります。そのため、コロナ禍では供給が滞り、手術や集中治療に支障をきたす事態が発生しました。今後も国際情勢やサプライチェーンの変化によって、同様の問題が起こる可能性があることから、MUFGはこのフォーラムを通じて企業間、産官学の連携を強化し、日本の医療機器産業の振興に寄与しようとしています。
基調講演内容
フォーラムでは100名以上の参加者が集まり、基調講演やパネルディスカッションを通じて、医療機器業界の現状と未来について活発な議論が行われました。以下は基調講演の概要です。
外石室長が医療機器市場の動向や課題、そして新規参入の意義を詳しく解説しました。産業が抱える様々な問題を浮き彫りにし、解決策の必要性について紹介しました。
- - 基調講演②「現場ニーズから始まった医療機器開発の軌跡」
朝日インテック株式会社の石原取締役が、自社の成功事例を通じて、医療現場のニーズに基づく開発の重要性を説明しました。自社の技術への自負心と挑戦心が、業界の発展につながることを示しました。
- - 基調講演③「医療機器の提案から採用に至るまでの流れ」
岸常務取締役は、医療現場の生の声を製造企業に届けることで、新たなニーズを発見し、製品開発につなげた事例を紹介しました。この講演は、医療機関と製造企業、販売企業の連携が不可欠であることを示唆しました。
産業振興に向けたMUFGの取り組み
MUFGは、医療機器産業の持続可能な成長を目指し、様々な課題解決に取り組む方法の一つとして「産業育成・イノベーション支援」を優先して掲げています。これにより、企業間の連携を深め、医療の質を向上させるための革新的なソリューションを提供することを目指しています。
フォーラムの成功を受けて、MUFGは今後も日本の医療機器産業の発展に貢献するための活動を続け、人々の健康と生活を支えるための取り組みを一層強化していくことでしょう。また、産業の振興に向けた新たなネットワークも構築されることが期待されています。これにより、医療とものづくりをつなげる新たな可能性が広がっていくことでしょう。
フォーラムの概要
- - フォーラム名: 医療機器産業振興フォーラム~医療につなげる、ものづくりの力~
- - 開催日: 2025年10月21日(火) 15:00~18:00
- - 主催: 株式会社三菱UFJ銀行
- - 共催: 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
- - 後援: 愛知県、名古屋市、朝日インテック株式会社、株式会社八神製作所、株式会社日本政策投資銀行
- - 協力: 経済産業省 中部経済産業局
- - 会場: STATION Ai
- - HP: MUFGセミナー情報