金沢工業大学が促進するSDGs教育とタイの大学との国際連携
金沢工業大学は、2025年12月11日と12日の2日間にわたって、タイの大学関係者22名を迎え、「SDSN Thailand University Sustainability Study Tour 2025」を開催しました。このスタディツアーは、タイ国内の大学に所属する幹部教職員を対象とし、海外の大学における持続可能性推進や、SDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた取り組みを学ぶことを目的としています。
SDGsとSDSNの役割
「SDSN(持続可能な開発ソリューションネットワーク)」は、2012年に国連事務総長の潘基文氏の呼びかけにより設立され、持続可能な開発を目指す世界中の大学や研究機関が連携しています。今回のツアーに参加した「SDSN Thailand」は、タイ国内の主要な学術機関で構成されており、金沢工業大学との協力を通じて、学びを深める格好の機会となりました。
スタディツアーの内容
1日目: SDGs教育と産学連携の実践
初日は、金沢工業大学のSDGs推進センターで金沢工業大学のSDGs方針についてのブリーフィングが行われました。平本督太郎所長が、大学が進めるSDGs教育の重要性と全学的な体制について詳しく紹介しました。続いて、岡山大学の横井篤文教授による基調講演があり、現在の大学に求められる役割について深い考察がなされました。
その後、参加者はSDGsに特化した教育教材「THE SDGsアクションカードゲームX(クロス)」を体験。金沢工業大学の学生がファシリテーターとなって活発な議論が交わされ、教育に対する関心が高まる場となりました。
さらに、金沢工業大学のキャンパス内の教育・研究施設を巡りつつ、自動車リサイクルに取り組む会宝産業株式会社を訪問。持続可能な社会に向けた産学連携の役割について参加者同士で意見を交わしました。
2日目: 地域連携による持続可能な社会づくり
2日目は、野々市市の公共施設「学びの杜ののいち カレード」を訪れました。市長の挨拶の後、金沢工業大学との協働による市民参加型SDGs推進の取り組みが紹介され、訪問者は地域社会との関わりをより深く理解しました。特に、図書館やコンポストについてのワークショップは、参加者の関心を集めました。
午後からは、白山麓キャンパスへ移動し、国際高等専門学校の取り組みについて鹿田校長が紹介しました。特に、地域資源を活用した実践的な学びの重要性と、地域住民との交流の意義が強調されました。
最後には、金沢工業大学のSDGs方針に関する講演が行われ、閉会挨拶と共に2日間のプログラムが締めくくられました。このスタディツアーを通じて、金沢工業大学のSDGs教育に対する関心と評価が高まりました。
今後の展望
金沢工業大学は、今後もSDSN Thailandとの連携を強化し、SDGsに基づく国際的な教育ネットワークを構築するためのハブとしての役割を果たしていくことを誓っています。また、SDGs達成に向けた具体的な行動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献し続けることでしょう。