新たな業務提携が農業界に風を吹き込む
2025年3月26日、株式会社タックジャパンとシェアフル株式会社が業務提携契約を締結しました。この提携は、農業及び畜産業界における人材不足を解消するための重要なステップとなります。タックジャパンは、岐阜県大垣市に本社を構える企業で、飼料や肥料の販売を中心に、農業資材や畜産機械の提供を行っています。一方、シェアフルは、東京都港区に本社を持ち、スキマバイトアプリやSaaS型シフト管理サービスを提供しています。
背景
タックジャパンは、2023年にアライアンスを通じた農業や畜産業の支援を目指して「事業開発室」を設立しました。その中で、人材不足という課題に直面します。特にこの業界では、労働力の確保が急務であり、タックジャパンは海外人材の活用に目を向け、パーソルグローバルワークフォースとの提携を進めてきました。これを受けて、同じパーソルグループのシェアフルとの業務提携を行うことで、さらなる人材確保に取り組むこととなりました。
業務提携の具体的内容
この提携により、タックジャパンが既に取引を持つ農業・畜産業関連企業に対して、シェアフルのスキマバイトサービスを導入することを推進します。これにより、第一次産業での人材不足の解消を図るとともに、地域における人材の活用を促進します。また、シェアフルが提供するセミナーを通じて、効果的なスキマバイトの活用方法を企業に伝え、実践的なノウハウを提供することで、全体的な利用促進を目指します。
シェアフルとは
シェアフルは、「スキマ時間を価値に変える」をビジョンに掲げ、短期人材活用プラットフォームを運営しています。このアプリでは、働きたい条件に合った求人を簡単に見つけて応募できる仕組みが整っており、面接や履歴書不要で即座に就業可能です。また、企業側も1日単位で求人を掲載できるため、迅速な人材採用が実現します。2025年3月時点で、アプリのダウンロード数は900万件を突破し、多様なスキルを持つ求職者が多数登録しています。
農畜産業向けの新たな挑戦
タックジャパンは、1951年に設立され、全国の畜産農家に飼料を提供する企業です。最近では、環境に概要に配慮した事業展開を行っており、カーボンクレジットの取り扱いや畜糞のアップサイクルを進めています。企業パーパスとして「農畜産業のメッセンジャー」としての役割を果たし、持続可能な循環型社会の実現を目指しています。
この業務提携は、農業界の人材不足問題の解決に向けた大きな一歩であり、今後の展開が期待されます。タックジャパンとシェアフルの協力により、農業現場に新しい風を吹き込むことができるでしょう。