エリアクオリア指標
2022-10-24 13:00:01
次世代都市評価指標「エリアクオリア指標」試験提供開始
次世代の都市評価指標「エリアクオリア指標」
一般社団法人国際文化都市整備機構(FIACS)は、これまでにない次世代の都市評価指標「エリアクオリア指標」を開発し、今秋から試験的に提供を開始します。この指標は街づくりにおける行動データと情感データを基に、街の魅力や独自性を数値化して可視化することを目的としています。
エリアクオリア指標とは?
「エリアクオリア指標」は、その名の通り「その街らしさ」を表す指標であり、特に「街(駅)単位」での定点観測と経年評価を行います。この指標の特徴は、大都市の単純なランキング比較を排し、地域の特性や魅力をより効果的に分析・評価できる点にあります。FIACSは、KDDI株式会社や株式会社角川アスキー総合研究所などと協力し、この新たな指標の開発を進めています。
具体的な取り組み内容
1. データに基づく共感人口の計測
KDDIが保有するスマートフォン利用者のGPSデータを基に、街を訪れる人々の動向を把握します。これにより、「共感人口」が多い街、すなわち「再訪者が多い」魅力ある街が評価される仕組みになっています。
2. 情感データの定量解析
角川アスキー総合研究所によるTwitterのトレンド解析を利用し、街の話題性や文化的な魅力を数値化します。これにより、街の個性や魅力をより鮮明に捉え、評価指標として反映することが可能になります。
3. ソフト施策の効果を可視化
「エリアクオリア指標」では、ハード整備だけでなく、地域のソフト施策や文化活動の効果も可視化します。これにより、柔軟な評価が行えると同時に、街づくりの成果を明確に示すことができます。
4. 貢献価値の9段階格付け
最後に、街づくりに貢献する事業者の価値を、わかりやすく9段階で評価する仕組みを導入します。これにより、実感を伴った評価が可能となり、地域における実績を可視化します。
今後の展望
この「エリアクオリア指標」の試験提供は、利用者からのフィードバックを基に評価項目を見直しながら進められ、地域再生エリアマネジメントの制度における効果測定にも寄与することを予定しています。
FIACSの目指すもの
国際文化都市整備機構(FIACS)は、都市や街づくりに関する研究組織であり、30社以上の企業や学識者と共に、ハードとソフトの両面から、本格的な地域づくりを推進しています。代表理事の水野誠一氏は、百貨店や観光業界での経験を生かして、地域の活性化を目指しています。
このエリアクオリア指標の導入によって、日本全体の街づくりが一層進化し、多くの地域で新たな魅力が生まれることが期待されます。具体的な数値やデータを基にした街づくりの進化、その結果として生まれる「共感人口」の増大は、地域経済に寄与する大きな要素となるでしょう。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 国際文化都市整備機構
- 住所
- 東京都港区南青山3-1-3 スプライン青山東急ビル4階
- 電話番号
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090-1652-2533