ベトナムの若者の仕事観調査
最近、ベトナムの消費者リサーチサービス「Q&Me」を運営する株式会社Asia Plusが、ベトナムと日本の20代男女300名を対象に実施した仕事に関する意識調査が注目を集めています。この調査では、ベトナムの若者がどのように仕事を選び、仕事観や転職に対してどのような考えを持っているかを浮き彫りにしています。
ベトナムの若者が重視する会社選び
調査の結果、ベトナムの若者が会社を選ぶ際に最も重視するポイントは「給料」で、50%がこの項目を挙げています。次いで「職場環境」が40%、「自分のスキルを活かせること」が39%という結果でした。この中でも特に「自分のスキルを活かせること」については、日本の若者と比較してその重要視される度合いが高いことがわかりました。
転職経験とその意識
調査によると、74%のベトナム若者がこれまでに転職の経験があるとのことです。特に3回以上の転職を経験している人は26%に上り、これは非常に高い数字です。さらに、40%の若者が自身のキャリア形成のためには「転職した方が良い」と考えると回答しており、日本の25%と比較すると顕著な差が見られます。転職の理由としては「給料の低さ」が47%で最も多く、次いで「仕事内容とキャリアのギャップ」が24%という結果です。さらに、福利厚生に関する意見として「社員旅行などのイベントが少ない」との回答も21%に達しました。これは、社員を定着させるためには会社としてのイベントが重要であることを示唆しています。
上司に求める条件
好きな上司の条件についても興味深い結果が出ています。「強いリーダーシップ」と「責任感」がそれぞれ48%、さらに「公平な評価」が46%という結果でした。逆に、嫌いな上司の条件としては「他人の意見を聞かない、といった点が55%」に達し、評価が不公平であることも同様に55%となっています。
日系企業の印象と外資企業への期待
日本企業についてのイメージとしては、56%が「仕事熱心」と回答しており、さらに「質が高い」と評価する人も52%に及びました。また、69%が外資企業で働きたいと希望しており、アメリカ企業については「高給」とのイメージが60%の若者にあります。これは、ベトナムの若者が高賃金を求める傾向にあることを示しているとも言えます。
まとめ
ベトナムの若者の仕事観は、多様でありつつも高い意識を持っていることがわかりました。特に転職に対する考え方がポジティブであり、自分のキャリアに対して真摯に向き合う姿勢が見受けられます。この調査結果は、今後の企業戦略や採用活動において重要な示唆を与えるものとなるでしょう。詳細なデータは公式サイトで閲覧可能です。
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