M&A支援機関協会が特定事業者リストのFAQを公開
一般社団法人M&A支援機関協会(以下、当協会)は2026年2月27日に、M&A業界における自主規制を強化するための施策として、「特定事業者リスト」に関するFAQ(よくある質問集)の公開を発表しました。これは、M&Aにおける信頼性を向上させ、不適切な取引を防止する目的があります。
FAQの公開背景
この「特定事業者リスト」は、M&A取引の際、譲り受け側の不適切行為を抑制するための仕組みです。具体的には、経営者保証が解除されない状況や、M&A対価の支払いが遅延するなどの事由が発生した場合に、譲り受け側の情報が登録されることになります。
運用が開始されてから1年が経過し、2025年には規約改訂が行われ、自動登録制度が導入されました。しかし、その中で「どの範囲の保証が登録対象になるのか」といった疑問が多く寄せられ、その具体的な解釈が求められてきました。
FAQの目的
新たに公開されたFAQには、35項目にわたり最新の規約に基づく解釈が示されています。これにより、以下の目的が実現されることを目指しています。
1.
事務手続きの円滑化:制度利用会員が報告すべき事由を知った際の判断をサポートし、情報共有をスムーズにする。
2.
利便性と制度理解の促進:特定事業者リストの利用を進めるとともに、未活用の支援機関に制度の重要性を理解してもらう。
3.
取引判断の精度向上:情報の精査を通じて柔軟で適切な判断を可能にする。これにより、誠実な支援を実現します。
FAQの内容
特に注目すべきFAQの内容は、以下の通りです:
- - 登録要件の解釈:経営者保証解除の際の「相談」の定義、支払条件の変動について。
- - 支援態様別の対応:ファイナンシャル・アドバイザー契約における留意点。
- - 期間計算の定義:営業日や初日不算入のルールについて。
このFAQの公開は、M&Aを支援する企業や機関にとって重要なリソースとなります。特に、実務指針として役立てられるだけでなく、制度に対する理解を深めるための重要なきっかけでもあるでしょう。
M&A支援機関協会とは
M&A支援機関協会は、2021年に設立され、242社が会員として登録されています。この協会は、年度約3,400件のM&Aを支援しており、自主規制ルールの策定や人材育成、苦情相談窓口の運営など、公正で円滑なM&Aを推進するために尽力しています。
お問い合わせ
M&A支援機関の皆様は、特定事業者リストの情報照会や制度の活用を検討する際には、まず当協会への入会が必要です。詳細は公式ホームページをご覧ください。
公式ホームページ:
M&A支援機関協会