日立製作所、サプライチェーン構築支援プラットフォーム「TWX-21 SCPF」販売開始!
日立製作所は、サステナブルで強靭なサプライチェーン構築を支援するデータ活用プラットフォーム「TWX-21サプライチェーンプラットフォーム(以下、TWX-21 SCPF)」を2023年11月12日より販売開始しました。
「TWX-21 SCPF」は、日立が長年培ってきた調達ノウハウと、グローバル企業間取引を支えるSaaS型クラウドサービス「TWX-21」のデータを融合することで、従来の調達部門では難しかったデータドリブンな戦略的調達を実現します。
データ活用で戦略的調達とリスク管理を強化
「TWX-21 SCPF」は、価格推移分析による適正コストでの調達や、サプライヤーリスク分析に基づく分散購買などを可能にすることで、サステナビリティ観点を含めた多面的なサプライヤー評価や調達業務の品質向上に貢献します。
さらに、BCPサービスやESG評価機関のデータベースとの連携により、2次サプライヤー以降まで含めたサプライチェーン構造の可視化を実現。SNSを活用したグローバルでのサプライチェーン寸断リスク(災害・事故・インフラ停止・地政学など)の検知や、サプライヤー評価情報の自動更新も可能です。これにより、ESG規制や自然災害などのリスクに対する事業影響の把握や初動対応を迅速化し、包括的なリスクマネジメントを実現します。
サプライヤー管理サービスとサプライチェーンリスク可視化サービスで課題解決
今回、「TWX-21 SCPF」では、以下の2つのサービスを販売開始しました。
サプライヤー管理サービス: 日立が自社の調達業務で培ってきたノウハウに基づき、適切なサプライヤー管理を行うための管理項目が予め揃っています。組織や用途ごとに個別に管理されていたサプライヤー情報を体系化し、一元的に管理することで、情報収集や検索にかかる工数を削減します。また、財務情報に加え、ESG観点やTWX-21の取引実績に基づくQCD(品質、コスト、納期)の観点での管理・評価をサポートすることで、持続可能なCSR調達を推進します。外部評価機関のデータベースとの連携による自動更新により、サプライヤー情報の陳腐化を防ぎ、常に最新の状態に保ちます。
サプライチェーンリスク可視化サービス: サプライチェーンのつながりをツリー状に可視化することで、2次サプライヤー以降の上流まで含めたサプライチェーン構造を分かりやすく管理することができます。自然災害やインフラ停止などサプライチェーンの寸断要因になる外的リスク情報を自動的に検知し、影響範囲を迅速に特定します。メディア記事やSNSからグローバルでの災害、事故、インフラ寸断、事件など多岐にわたるリスク情報を検知します。サプライチェーン構造の管理と可視化、および外的リスクに関する情報の収集・可視化においては、株式会社Resilireのサプライチェーンリスク管理サービスと連携しています。
製造業の企業価値向上とサステナブルな成長に貢献
日立は、「TWX-21 SCPF」を通じて、サステナブルで強靭なサプライチェーン構築を支援するサービスの強化・拡充を進め、製造業のお客さまの企業価値向上やサステナブルな成長に貢献していきます。
背景:激甚災害やESGへの対応が加速
近年、激甚災害や感染症の発生、地政学リスクなど、サプライチェーンを取り巻く環境は厳しさを増しています。また、環境や人権に配慮するESG観点でのサプライヤー評価は、サプライチェーンに大きな影響を及ぼす可能性があります。
このような状況下で、製造業の調達部門やサプライチェーン管理部門では、戦略的調達やリスクマネジメントの重要性が高まっており、網羅的かつ効率的にサプライチェーンを管理できるプラットフォームが求められています。
日立は、ビジネス環境の変化に素早く対応するダイナミックサプライチェーンの実現を目指し、「TWX-21 SCPF」を開発しました。これは、日立の調達改革で培ったノウハウと、「TWX-21」の取引データを掛け合わせた多角的なサプライヤー分析により、サプライチェーン横断のデータ活用を支援するものです。
まとめ
「TWX-21 SCPF」は、サステナビリティとレジリエンスを強化し、製造業の企業価値向上に貢献する画期的なプラットフォームです。サプライチェーンにおけるデータ活用とリスク管理の重要性が高まる中、日立のソリューションは、企業にとって不可欠なツールとなるでしょう。