AIケアマネジメントツールSOINの革新
介護業界では、ケアマネジャーが日々の業務の中で多くの時間を書類作成に費やしています。実際、ある調査によると、その業務の約4割が書類に関するものであり、本来はより質の高いケアを提供するための検討時間が制限されています。
こうした状況を打破するべく、株式会社シーディーアイ(CDI)は、AIを駆使したケアマネジメント支援ツール「SOIN」に新機能を追加しました。この新機能には「ケアプラン第1表・第2表」、「サービス担当者会議録(第4表)」、「入院時情報提供書」の自動作成機能が含まれています。これにより、ケアマネジャーが抱える業務負担を大幅に軽減することが期待されています。
新機能の概要
1. AIによるケアプラン帳票の自動作成
SOINに登録された利用者の情報や分析結果を基に、AIが自動でケアプランを生成します。ケアマネジャーはAIが作成した案を基に、AIチャット機能を活用しながら修正が可能です。AIチャットは利用者ごとの特性や分析結果を理解しているため、単なる文書補助に留まらず、プラン全体の整合性確認や不足している視点の補完など、複雑な相談にも対応できる点が大きな特徴です。
特徴:
1. アセスメント結果や分析データを用いてAIがケアプラン案を自動生成
2. AIチャットを活用し、ケアプランの修正ができ、PDFで出力も可能です。
2. サービス担当者会議録の自動生成
ケアマネジャーがサービス担当者会議での発言内容を音声録音すると、その場で文字起こしと帳票作成が行われる機能が追加されました。録音データを後からアップロードすることでも自動作成が可能で、AIが発言内容を整理し、帳票に反映します。これにより、会議後の書類作成にかかる時間を大幅に短縮することができます。
特徴:
録音データ(MP3、M4A、MP4、WAV形式)を利用し、文字起こし機能を活用することで第4表が自動生成可能
録音はSOIN内で作成することもでき、手動修正が可能でPDF出力も対応しています。
3. 入院時情報提供書の作成支援
介護報酬改定に伴い、入院時に迅速な情報連携が求められていますが、ケアマネージャーにとってはこの情報提供書の作成が大きな負担となっていました。急な入院時は情報整理に手間がかかり、加算の取得を逃すこともしばしば。今回の機能追加により、SOINを日常的に使用することでそのまま情報が自動的に提供書に反映され、書類作成の負担が軽減されます。
特徴:
1. SOINに入力された情報を自動転記
2. 未入力項目はオレンジ枠で表示され、一目で確認可能
業務負担の軽減とケアの質向上
シーディーアイは、このAIケアマネジメント支援ツールSOINを通じて、単なる業務効率化に留まらず、ケアマネジャーが高品質なケアにフォーカスできる環境を整えることを目指しています。
書類作成の時間が削減されることで、利用者との面談や多職種との連携により多くの時間をかけられるようになり、より充実したケアマネジメントが実現できます。
今後もシーディーアイはAI技術を活用し、さらなる機能を拡充していく方針です。
会社概要
会社名:株式会社シーディーアイ
設立年:2017年
ビジョン:介護業界全体を巻き込み、「介護×AI」をテーマにオープンイノベーションを推進し、社会が抱える課題解決に挑戦しています。
公式ウェブサイト:
CDI公式サイト
* AIケアプラン SOIN(そわん):
SOIN公式サイト